今年の劇場鑑賞映画の感想はすべて書き終えたので、それらをざっと振り返りながら特にお気に入り、面白かったと思うものを選んでみました。
まずは鑑賞した新作映画を月別に並べて、それらの中から10本を挙げて、そのあと旧作も同様にしてあります。
2023年に鑑賞した新作は61本(短篇『カールじいさんのデート』『ワンス・アポン・ア・スタジオ -100年の思い出-』を含めると63本)、旧作が54本(「ウォレスとグルミット」を短篇3本、「ウルトラマンタロウ」のエピソード4つを4本と勘定すると59本)でした。
※急いで書いたため、本数やリンクに間違いがありましたらいずれ修正します。
新作(外部ブログ*1 同じ記事内の感想が含まれます)
1月
ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY
カンフースタントマン 龍虎武師
モリコーネ 映画が恋した音楽家
エンドロールのつづき
SHE SAID/シー・セッド その名を暴け
2月
パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女
非常宣言
バビロン
別れる決心
エンパイア・オブ・ライト
ベネデッタ
3月
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
少女は卒業しない
フェイブルマンズ
茶飲友達
ジェラール・フィリップ 最後の冬
4月
ペーパーシティ 東京大空襲の記憶
Single8
ノック 終末の訪問者
ザ・ホエール
パリタクシー
5月
レッド・ロケット
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
ウィ、シェフ!
TAR/ター
ワイルド・スピード/ファイヤーブースト
クリード 過去の逆襲
6月
怪物
リトル・マーメイド
aftersun/アフターサン
ウーマン・トーキング 私たちの選択
青いカフタンの仕立て屋
ザ・フラッシュ
スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
7月
君たちはどう生きるか
ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
リバー、流れないでよ
8月
インスペクション ここで生きる
カールじいさんのデート(短篇)
マイ・エレメント
バービー
クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男
9月
福田村事件
6月0日 アイヒマンが処刑された日
グランツーリスモ
名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊
ロスト・キング -500年越しの運命-
10月
熊は、いない
イコライザー THE FINAL
キリエのうた
オペレーション・フォーチュン
キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
ザ・クリエイター/創造者
ドミノ
11月
ゴジラ-1.0
12月
ナポレオン
市子
首
ワンス・アポン・ア・スタジオ -100年の思い出-(短篇)
ウィッシュ
ほかげ
個人的に好きだった10本(鑑賞順)
この10本以外でも面白かった作品はあるし迷いましたが、いろんなジャンルから選びたかったので、なんとなくカブりそうな作品を避けたりしていたらこういうラインナップになりました。特に深い意味はありませんので。もしご興味を持たれましたら、ご覧になってみてください。
どうしても世間での評判と自分の評価が違ってしまうことがあって、あまり参考にならないかもしれませんが。
今年の前半は「映画についての映画」が何本も公開されて、たまたまなのか、それともそういう映画が増えているのかわかりませんが、普段、映画館で映画を観ているからこそ感じ入るものがありました。
旧作(短篇やTV番組の劇場上映、また同じ記事内の感想が含まれます)※『マイ・フェア・レディ』 のみ外部ブログ
1月
クライング・ゲーム デジタルリマスター版(12ヶ月のシネマリレー)
ウォレスとグルミット(短篇3本)(午前十時の映画祭12)
キャバレー(午前十時の映画祭12)
羅生門(大映4K映画祭)
赤い天使(大映4K映画祭)
2月
ラストエンペラー 劇場公開版 4K(12ヶ月のシネマリレー)
レナードの朝(午前十時の映画祭12)
雨月物語 4Kデジタル復元版(大映4K映画祭)
無法松の一生<4Kデジタル修復版>(大映4K映画祭)
フィッシャー・キング(午前十時の映画祭12)
3月
肉体の悪魔(ジェラール・フィリップ生誕100年映画祭)
ジュリエット あるいは夢の鍵/愛人ジュリエット(ジェラール・フィリップ生誕100年映画祭)
モンパルナスの灯(ジェラール・フィリップ生誕100年映画祭)
無法松の一生(1958年版)(午前十時の映画祭12)
4月
ジュラシック・パーク(午前十時の映画祭13)
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(午前十時の映画祭13)
ジュラシック・パークIII(午前十時の映画祭13)
花とアリス
四月物語
マイ・フェア・レディ(午前十時の映画祭13)
5月
丹下左膳余話 百万両の壺 デジタル復元・最長版(Nikkatsu World Selection)
河内山宗俊 デジタル復元版(Nikkatsu World Selection)
お葬式 4K(午前十時の映画祭13)
薔薇の名前 レストア版(12ヶ月のシネマリレー)
マルサの女 4K(午前十時の映画祭13)
6月
幕末太陽傳 デジタル修復版(Nikkatsu World Selection)
ビデオドローム 4K ディレクターズカット版(テアトル・クラシックス ACT.3)
7月
ラヴ・ストリームス(ジョン・カサヴェテス レトロスペクティヴ リプリーズ)
バックドラフト(午前十時の映画祭13)
タワーリング・インフェルノ(午前十時の映画祭13)
8月
地球防衛軍(午前十時の映画祭13)
さらば、わが愛 覇王別姫 4Kリマスター(午前十時の映画祭13)
裸のランチ 4Kレストア版(12ヶ月のシネマリレー)
アルゴ探検隊の大冒険(午前十時の映画祭13)
エドワード・ヤンの恋愛時代 4Kレストア版
9月
エクソシスト ディレクターズ・カット版(午前十時の映画祭13)
ミツバチのささやき(午前十時の映画祭13)
007は二度死ぬ(BOND60 007 10作品 4Kリマスター版)
007 ロシアより愛をこめて(BOND60 007 10作品 4Kリマスター版)
女王陛下の007(BOND60 007 10作品 4Kリマスター版)
10月
ルパン三世 カリオストロの城
台風クラブ 4Kレストア版
男と女(午前十時の映画祭13)
11月
暗殺の森 4K修復版(午前十時の映画祭13)
ルナ・パパ 4Kレストア版(再発見!フドイナザーロフ ゆかいで切ない夢の旅)
007/ドクター・ノオ(BOND60 007 10作品 4Kレストア版)
ツィゴイネルワイゼン 4Kデジタル完全修復版(SEIJUN RETURNS in 4K)
ブラック・レイン(午前十時の映画祭13)
ゴーストワールド
12月
ウルトラマンタロウ(TV番組の4エピソード)(円谷映画祭2023)
欲望の翼(WKW ウォン・カーウァイ ザ・ビギニング)
いますぐ抱きしめたい(WKW ウォン・カーウァイ ザ・ビギニング)
ボルサリーノ(午前十時の映画祭13)
カサンドラ・クロス(午前十時の映画祭13)
以上の中から、個人的に結構好きだったものを。
10本に絞るのって意外と難しいですね^_^;
『ラストエンペラー』『ジュラシック・パーク』『バックドラフト』『ルパン三世 カリオストロの城』『ブラック・レイン』などおなじみの作品は最初からお気に入りであることがわかっているので、あえて外しました(^o^) また、なるべく初見の作品(あるいは、ずっと昔に観たきりのもの)にしてあります。
旧作は安定感があるというか、さすが歳月を経ても記憶され続けている作品、といった感じで、面白かったかどうかだけではない、新作同様、またそれ以上に映画館でこそ観る醍醐味がありました。デジタルでクリアになった映像のおかげでもあります。
日本映画を含めてさまざまな国の(新作よりも旧作の方がいろんな国の映画を観られました)1940年代から70年代や90年代のものまで、初めて観るものやこれまで何度か観たことがあるもの、TVやDVDでは観たことがあったけれど映画館では初めての作品など、ジャンルもヴァラエティに富んでいて見応えがあり、おかげで新作がなかなか観られなかった月も。
新作、旧作ともに意外な面白さがあった作品もあれば、残念ながらその良さがわからなかった作品もありますが、映画は一期一会ですからどれも大切な出会いで、鑑賞したこと自体は貴重な体験です。
それから、映画ではありませんが、朝ドラの「らんまん」(感想はこちら)も半年間楽しく観続けて、引き続き「ブギウギ」(感想はこちら)も視聴中。毎朝に張り合いが出ます。今年一年、朝ドラも快調でした(^o^)
各感想ではいろいろと文句も書き連ねたので、わざわざお読みいただいたのに気分を害されたかたもいらっしゃるでしょう。ごめんなさい。そして、当ブログを訪れてくださってありがとうございます。
星やコメントをくださったかたがた、ありがとうございました。
もともと記憶力はよくないんですが、鑑賞本数の増加とともに年々自分が観た映画をちゃんと覚えていられなくなって、特にここ何年かはリヴァイヴァル上映された旧作を観ることも多くなってきたので、なおさら「あの映画、今年観たんだっけ、それとも去年だったっけ」とわかんなくなることも。
そんなわけで、自分の観た映画の記録でもあるので、好き勝手書かせていただいています。お許しのほどを。
今年は珍しく新作ではアニメを観る機会が多かったように思いますが、特に海外作品では満足度の高いものにめぐり会えたのは幸運でした。
「生きづらさ」、そして「戦争」について考えさせられる映画も印象的なものがありました。また「性加害」についての映画も。
ウクライナに加えてガザでも戦争が行なわれていて、多くの人々が犠牲になっている中で、どうしてもそれを意識せずに生活することも映画を観ることもできないし、国内外の性加害の問題に対してもそうですが、映画はただ現実逃避のための道具ではなくて(その役割も当然ありますが)考えたり発言したり行動するきっかけを作ってくれるものでもあります。無関心ではいたくない。
いろいろと厳しさが増す毎日ですが、来年こそは、と願いつつ、また新たな年を迎えようと思います。
皆さんも、どうぞよい年をお迎えください。
*1:『ジェラール・フィリップ 最後の冬』→感想はこちら は当ブログ。