映★画太郎の MOVIE CRADLE 2

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「カムカムエヴリバディ」

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NHK連続テレビ小説カムカムエヴリバディ」が11月1日(月)から始まりましたね。

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大正14 (1925) 年を皮切りに、「ラジオ英語講座」を通して昭和・平成・令和の100年に渡る祖母・母・娘の3世代のヒロインたちを描く。

その前に前作「おかえりモネ」について。

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そういえば、上白石萌音さんと清原果耶さんは『ちはやふる -結び-』で共演してましたね。

感想をまったく書かなかったように、残念ながら僕は「モネ」にはハマらず途中離脱してしまったんですが、これで2018年の「半分、青い。」から「なつぞら」「エール」に続いて4作連続でAK(NHK放送センター=東京)制作の朝ドラを途中離脱という事態に相成りました。

別に最初からAK作品を毛嫌いしてるわけじゃなくて、「ひよっこ」は毎日楽しく観ていたし、アンコール放送でやはり楽しんできた「おしん」も「はね駒」も「澪つくし」もAK制作。

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だから、AKだからとかBK(NHK大阪放送局)だからとか関係なく、面白いと思ったものは観続けてきたし、そうじゃなければ観るのをやめた、というだけのこと。

でも、BK作品の方は僕は朝ドラを観始めたここ数年間で一度も途中で離脱していないことからも、少なくともこの何年間かはBKとAKとでそれぞれ作られるドラマの出来にずいぶんと差を感じているのは確かで。

もちろん、「ドラマの出来」といってもそれは僕の主観による評価ですから、「自分の好みではなかった」というだけのことですが。

「モネ」は僕が苦手とする現代劇だったうえに、時間が頻繁に行き来する脚本、演出もあって最初から物語に入り込めず、また登場人物たち、とりわけ主人公の百音(モネ)に共感することもできなくて、う~ん、なんだろう、あまり面白くないな…と思いながらひと月、ふた月と過ぎて、森林組合のこととかお天気キャスターとか恋愛模様などあれこれやってるんだけどまったく興味が湧かないまま、ある事情からBSでの視聴ができなくなったのをきっかけに(おかげでこちらはツッコミ入れつつも楽しんでいたアンコール放送の「あぐり」まで観られなくなって、なのでそのあと始まった「マー姉ちゃん」も観られずじまいなんですが)「モネ」を離脱したのでした。

次回作が上に書いたような3世代の女性たちを描くドラマだと知った時から待ち遠しくてしかたがなかった。

TwitterのTLでも見かける呟き「面白くないのなら観るのをやめればいい」というのはまったくその通りで、文句言いながら観続けるのは精神衛生上よくないし(そんな気力もないし)、他の視聴者のかたがたにとっても迷惑だろうから「エール」に続いて観るのをやめたわけですが、半年間って長いですからその間朝ドラをおあずけというのはなかなかツラいんですよね。だって、その前の半年間(「おちょやん」)は毎日楽しんで観ていたんだから。

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正直、これだったら毎回BKで作ってほしいぐらい(物理的に不可能ですが)。

「モネ」は3.11の東日本大震災を扱っていて(時間が行き来する演出は同じく3.11が物語に深くかかわっていた「あまちゃん」を意識してのものなのでしょうが)、シリアスな題材だし、あれからちょうど10年という節目となる年に作られるドラマでどのような人間模様が描かれるのか興味はあったんですが、被災者や家族を失った人々に寄り添うはずの物語が何か常にズレてる感じがして、結局は当事者ではなく部外者が勝手に想像して作ったまやかしの「癒やし」のお話だったように感じました。

震災の体験者や当事者でなければドラマを作ってはいけないということはないでしょうが、最大限の“想像力”は必要でしょう。せめて舞台となる土地でしっかりと取材すべきだし(それは震災のことに限りませんが)、東日本大震災はけっして過去のもう終わったことではなくて今でもその後遺症が残る、そしてこれからも語り継がなくてはならないことなのだから、そこは本当に慎重に配慮して物語を紡ぐ責任が作り手にはある。

「モネ」にもファンのかたたちがいらっしゃるし、途中で離脱した人間がとやかく言う資格もないですからこのあたりで終わりにしますが、この作品に限らずここ最近のAKの弱点は「外側」から時代や人や災害を眺めているような、もっと真摯に扱うべき事柄を他人事のように描く無責任さ、不真面目さではないだろうか。

おしん」や「はね駒」「澪つくし」にはそのようなものは感じなかったんですが。何が問題なんだろう。脚本か演出か、その両方か。

物語の内容と連動した必然性のある演出効果ではなくて、目先の視聴者のウケを狙ったあざとい演出や下品なオヤジ目線とかいらないから。

登場人物が深刻な顔してれば、なんだかシリアスな台詞を吐いてれば真面目なドラマになるかといったら、そういうことではないと思う。

「モネ」で確信したけれど、2~3週間観続けてもピンとこなかったらそれは自分には合わないのだから、ズルズル観続けるんじゃなくて今後はきっぱり観るのやめよう、と思いましたね。

「モネ」だって僕は結構頑張って観続けたんですが、そもそも観続けるのに「頑張らなければならない」のがおかしいんで。面白ければ努力して観続ける必要なんかないんだから。

上白石萌音さん(こちらこそ本物のモネさん(^o^))主演の「カムカムエヴリバディ」は「スカーレット」や「おちょやん」がそうだったように初回から惹き込まれたし、毎回じっくりと観たくなる魅力がある。戦争にむかっていく時代を描いているから、ただ明るくて楽しいだけではなくて今後のつらい展開も予感させる内容ですが、ここ最近のBK作品が素晴らしいのは戦争の時代が舞台だからお約束でその時代を描いてるんじゃなくて(「エール」と比べるとよくわかる)、必ず現代との接点を持たせているところ。今の社会への批評的視点がある。それを「笑い」をまぶしながら(「カムカム~」には笑いの要素はほとんどないようですが)時に辛辣に描く。そして毎作けっして同じような表現はしない。

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「おちょやん」と「カムカムエヴリバディ」では同じ時代を描いても異なる視点や表現を使う。

それこそが作り手としての工夫だし、時代や人との真摯な向き合い方でしょう。「ルーティン」でも「やっつけ」でもない。

主人公の安子の幼少期は最初の2話までで(子役の網本唯舞葵ちゃんがちょっと「おちょやん」で主人公・千代の子ども時代を演じた毎田暖乃ちゃんに顔の感じが似てましたね)、2話の終わりには本ヒロインである上白石さんが早くも登場。半年で3世代を描くからお話がほんとにスピーディ。

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でも、ここぞというところはしっかり押さえる。

岡山の和菓子屋「たちばな」の娘・橘安子(上白石萌音)が店で知り合った大学生・稔(松村北斗)は安子の同級生で繊維会社の社長の息子・雉真勇(村上虹郎)の兄で、ふたりの交際に嫉妬した勇の一言に安子は傷つき、また稔に遠慮して彼と距離を取る。結局、稔は学校のある大阪に戻るが、ふたりは文通を続ける。ところが親から別の男性との見合いを勧められた安子は、翌朝、岡山を出て大阪に向かい、稔に会いにゆく。一緒に映画を観て一日ともに過ごす彼らだったが、帰りの安子の様子を心配した稔は岡山まで彼女を追っていく。


まだ始まって一週間ちょっとですが、戦争の時代へと向かう中での若い男女の淡い恋が丁寧に描かれる。15分間に凝縮された中身がとても濃い。つまらない小細工などしている暇もないほどに。

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AIさんの唄う主題歌「アルデバラン」も素晴らしいですね。

これからの半年間、また毎日待ち遠しい朝(夜観返せないのがほんとに悔しい)が戻ってきてくれて嬉しいです。


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