映★画太郎の MOVIE CRADLE 2

もう一つのブログとともに主に映画の感想を書いています。

「ひよっこ」は東京をめざす


NHK朝の連続テレビ小説ひよっこ」の放送が始まって3週間が経とうとしています。

谷田部みね子(有村架純)の父・実(沢村一樹)は出稼ぎ先の東京から奥茨城村の実家に一時帰省し、家族水入らずの時を過ごす。しかし、再び戻った東京で実は姿を消し、報告を受けた妻・美代子(木村佳乃)は実の宿泊先や彼が以前立ち寄った洋食屋「すずふり亭」を訪ねるが、夫の行方は沓(よう)として知れない。

実の失踪を知ったみね子は心配しながらも、同級生の三男(泉澤祐希)の提案でまもなく開催される東京オリンピックに合わせて村中の人々とともに聖火リレーを行なう。その催しがテレビで取り上げられれば、東京で父が観るかもしれない。

こうして聖火リレーは無事終わり村に日常が戻ってくるが、相変わらず実からの頼りはないままだった。そんな中、みね子は重大な決心をする。


前作「べっぴんさん」が同じぐらいの期間に怒涛のスピードでヒロインの子ども時代から結婚までが描かれたのに比べるとこの「ひよっこ」は時間の流れが緩やかで、一話ずつ一つひとつのエピソードにじっくり時間をかけて描いている印象があります(そのわりには東京オリンピックはナレーションのみで一瞬で終わっちゃいましたが^_^;)。

始まりも高校生からだし、ここ最近何作か続いた史実や実在の人物をモデルにした作品と違って物語は完全なフィクションなので、結末もいつの時代までが描かれるのかも現時点ではわかっていません。


体重を5キロ増やしたという有村架純さんの丸々な顔も健康的でいいですね。


先がわからない、決まっていないからこそ、僕たち視聴者は主人公・みね子とその家族たちの行く末を心配しながら温かく見守り応援していける。


仲良しの三男や時子(佐久間由衣)もナイスキャラ。


この2週間ばかり観ていて、その内容には過去の朝ドラの要素が(意図的にか偶然なのかわかりませんが)散りばめられてもいるのを感じるし、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』の東北出身のヒロイン・六子を演じた(そして「梅ちゃん先生」のヒロイン役でもあった)堀北真希を思わせるみね子のキャラクターなど、既視感や懐かしさを伴いながらも今日性を併せ持っている。

『ALWAYS』的なノスタルジー(「ひょっこりひょうたん島」や「インド人もびっくり」など)を漂わせているけれど、一方では単なる労働力として使い捨てにされる人々の哀しみなどにも触れていて、それは今の時代の僕たちにそのまま重なる。

このドラマが始まった時には、僕は2020年の東京オリンピックにあやかって“古きよき昭和”を舞台にした「昔はよかった」式のドラマなのかな、とも思っていたんですが、このドラマの作り手たちはそういう題材を用いながら「今現在」というものを意識的に組み込んでいるんじゃないかと感じました。

出稼ぎで東京に行っているお父ちゃんも、そしてこの先集団就職で東京にむかうみね子たちも、“今を生きる私たち”の姿でもあるんですよね。

果たしてお父ちゃんは見つかるのでしょうか。みね子の今後は?

これからの展開にますます目が離せませんね。


おまけ
ちなみに忘れてましたが、これの前にアンコール放送されているのは2003年放送の中越典子主演の「こころ」。

東京・浅草が舞台の下町人情ドラマ。

ただ、残念ながら僕にとっては「まれ」の再来のような作品で(いやまぁ、「まれ」の方がこの作品の影響を受けている、というかいろいろ頂いているんですが)、押しつけがましいヒロインと友人たち、騒々しい阿部サダヲなどイラ立つ要素満載なためまったく受けつけず、開始早々ほとんど流し観みたいな状態が続いています。

毎朝Twitterでツッコミ入れずにはいられない、これはこれで本命の「ひよっこ」とは別の需要があるのかもしれませんが。

でもやっぱり現代劇は俺は苦手だなぁ。


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