映★画太郎の MOVIE CRADLE 2

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「あなたのブツが、ここに」と「ちむどんどん」を観終えて


毎週月~木曜の夜22:45~23:00に放送されていた夜ドラ「あなたのブツが、ここに」が9月29日に、また翌日の30日に朝ドラ「ちむどんどん」が最終回を迎えました。

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「あなブツ」は8月22日放送の第1話をたまたま観たのをきっかけにハマったんですが、もうこの6週間はほんとに毎週4日間がとても楽しみで、だからこそ最終回のあと週が明けてそろそろ「あなロス」になりつつある^_^;

もう今週からウルフルズの「バカサバイバー」に乗せたあのダンスも見られないし、亜子さんや咲妃、マルカ運輸の面々にも会えないのだと思うと寂しい。


夜ドラというマイナーな時間帯にもかかわらず観た人たちの評判は上々だし、途中から興味を持ってあとでまとめて観てる人もいたりして。

僕は普段連続TVドラマというものを観ることがほとんどなくて、それは集中力が続かないので(子どもかっ)途中で飽きちゃうんですよね。それから、放送日や放送時間が覚えられなくて観るのを忘れてしまったり(だから子どもかっ)(;^_^A

なので、平日に毎朝やってる朝ドラの「15分」というのはちょうどよくて、おかげでこんな僕でも半年間とか観続けられています(でも途中で飽きたら離脱する)。

夜ドラ「あなブツ」も毎回15分という短さの中にエピソードがギュッと凝縮されていて、あっという間に終わってしまう。1回1回がほんとに貴重な時間でした。

コロナ禍の日常をこれほどリアルに描いたTVドラマを(映画でも)僕はこの作品以外で観たことがないし、作り手の題材に対するアプローチ、どう表現するか、どう物語るか、感染が始まってからのこの2年間をどのように扱うか、といったことへのほんとに繊細な配慮、気配りがうかがえました。

時間の都合や現状のさまざまな事情からも物流の業界を隅々まで詳しく描くことはできないし、主人公の亜子(仁村紗和)をはじめ登場人物たちの「物語」もどこまで描いてあとは視聴者の想像や希望にゆだねるか、そのあたりにしっかりと神経を遣ったドラマだったと思います。

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新型コロナウイルス感染症はまだ収束していないし、困難はこれからも続く。

だから、何もかもが解決してめでたしめでたし、ということにはならない。

そのうえで、でもけっして諦めずにいこう、ということを押しつけがましくなく、亡くなった人々や苦しみの途上にある人たちの存在もしっかりと捉えながら描いていた。

物語の細かい部分についてはちょっと触れている余裕がないので、以下、放送中にTwitterで呟いた文章を記録として載っけておきます(ツイートをそのまま貼ると容量を食って記事が重くなるので、コメントだけ抜き出しました。まとまった文章になってなくて感想とも言えないような薄いコメントでゴメンナサイ)。

この6週間、ほんとに夜が楽しみでした。作り手の皆さんに感謝、です。

ちむどんのあとにあなブツ観ると、コントとドラマの違いが如実にわかる。あなブツにはニーニーみたいなわざとらしいコントっぽい“キャラ”は出てこない。ウザキャラっぽい男の子にも彼の人生があって、ちゃんと血の通った“人物”として描かれている。

あんたが私を楽しませてよ、という亜子の何気ない言葉にずっと応え続けようとするミネケン。彼には彼の夢がある。

この辺の二人のやりとりがただの段取り芝居じゃなくて、ほんとに言い合ってるように見えるんだよな。武田さんはほんとに嫌な人(でも仕事はプロフェッショナル)に見えるし、亜子はそんな彼に本気でムカついてるように見える。お二人とも巧いよね。

一人きりで頑張ってると思っていた亜子が、実はいろんなところでさまざまな人たちに助けられている、そのことに気づいていく話なんだな。

厳しいけど、残された仕事はちゃんと引き受ける。そこんとこしっかりしてるから武田さんは仕事ができる人なんだな。

ここでのミネケンの夢やしずくちゃんの真剣な言葉など、何気なく流し観してしまいそうだけどとても重要なんだよね。こういう場面を入れるかどうかでドラマのクオリティが違ってくる(何かに向かって言っている)。

咲妃が何を考えて悩んでいるのか詳しくは描かない。先生からの報告と回想、クラスメイトから離れて一人で帰る彼女を映して、それだけで観る人に感じさせる。こ れ が ド ラ マ。

武田さんみたいな人は個人的には苦手だけど、でもいるんだよね、ああいう人。みんながみんな彼ほどプロ意識が高いわけじゃないけど。このドラマはああいうパワハラ体質の人も悪として断罪しない。現実にああいう人はいるから。いろいろ批判はあっていいと思うけどね。

もううんざりや、と言っていたように、無責任にすぐに辞めていく人がこれまで大勢いたんだろうな。武田は武田で亜子との出会いで変わっていければいいね。

怒鳴ったり不機嫌そうな態度でプレッシャーを与える、という方法以外で仕事を教えることはできる。だから、亜子が学んでるように武田もまた学ぶべきだと思う。

現代劇苦手だったはずなのに、あなブツめっちゃ夢中になって観てるし。やっぱ、俳優さんたちの演技が見応えあってストーリーも面白ければ昔が舞台だろうが現代劇だろうが関係ないんだよなー。あなブツはコロナ禍の「今」を真摯に見据えたドラマだと思うし。

ちむどんだって、今年は沖縄返還50周年の年なんだし、「今」と絡めて市井の人々のリアルな生活を描くことはできたはずなんだよね。でも作り手はそこから逃げた。二つの作品の大きな違いがそこにある。

咲妃の独白。彼女もいろいろ考えてる。中学生のあの子と同じように。諦めてしまうかどうかは、ほんの少しのきっかけで決まる。本人の頑張りだけでは限界があることも。

土下座したあとに平然としてる葛西社長。土下座したことがスゴいんじゃなくて、あそこで謝ってると見せかけて児相を持ち出して相手を黙らせたことが機転が利いてる。ちゃんと事態を把握してる証拠。

他所の家の子と自分の娘が重なる亜子。武田も亜子に頼まれた伝言を里奈にちゃんと伝える。亜子はミネケンの一言に救われる。そして咲妃への嫌がらせはどんどんエスカレートしていく。情報量多い。

里奈も咲妃も被害者なのに問題を自分で抱え込んでしまっている。なまじ優しいからこそ、また責任感もあるから親に心配かけたくないと思ってしまう。逃げる場所、助けを求められる人が必要。

そういえば、ちむどんにもいじめっ子いたなぁ。うやむやなままいなくなったけど。“いじめ”って執拗なんだよね。すげぇクドいの。何度も何度も嫌がらせする。明らかにあの男子(咲妃ではなく)は問題を抱えている。

このドラマはすごく「リアル」な題材を扱っている。だからこそ、安易な解決にもっていくのではなく、提案だったり、観る者に考えることを促す展開であってほしいし、今のところそうやって丁寧に物語を紡いでくれている。

まわりの子たちが咲妃の味方になってくれたり慰めてもくれないのがツラい。そしてそれが教室のリアル…

誰も申し訳なく思う必要なんかないのに。今も収束してないけど、コロナ禍の閉塞感はこうやってみんなを苛んでいくんだよな。

逃げきったるからな。亜子さんの力強い言葉頂きました!(^o^)

人が亡くなる、ということは本当に大きなこと。簡単にスルーできることじゃない。

亜子さんは本音をぶつけられる母親がいるからありがたいことだと思うよ。そういう存在がいないとほんとに追い詰められる。

しっかりやってるように見えた人がいろいろ抱えて壊れていたりする。人のことはわからない。亡くなって悲しんでくれる人がいるノアちゃんは、でも弟にさえその悩みを伝えることはできなかった。

幸せだったですかね?と尋ねる遺族に、幸せだったと思いますよ、と言ってあげることがせめてもの慰め。去っていった“友”のことを語らうのが弔い。

今回もノアちゃんに自分を重ねる亜子さん。いろんな人の生き方、選択に対して、では私はどうだろう?と問いかける。亜子の過去を徐々に見せていきながら、彼女以外の世の中の人々を描いている。

共感、他者の事情を想像することの大切さ。それが巡り巡って自分自身を見つめることにもなる。コロナ禍に限らないが、でも今だからこそ切実さがより際立つ。

急に近いねん、というのは言うほうの気持ちも言われるほうの気持ちもわかるからツラい^_^;

わぁ、クズ男の手口がもう…

まず子どもから、とか、会社に、とかやり方が巧妙で怖いんだよ。

ミネケンの表面的には明るく元気、という仮面の奥には脆さや弱さがある。それは亜子の元夫と共通する部分かもしれない。そして次週では、その二人がどう“違う”のかを見せていくんだろうか。

おそらく元夫の祐二も、明るく優しい仮面をかぶっていたんだろう。ミネケンは立ち直れそうだけど、別れたあとにさえ元妻にすがろうとする元夫にその可能性はあるか。本人にその気はあるんだろうか。

この男だったらコロナなくても無理だったと思う。クズ男の屁理屈は執拗。

シバいたったらええのに。バッバッ かっこよすぎる聖子さんw

こういうのを“伏線”と呼ぶんだと思う。


同僚の峯田=ミネケン(佐野晶哉)が亜子に初めて会った時に彼女のことを「女神」だと思ったその理由──それは子どもの頃に父親のトラックに乗せられてサーヴィスエリアで食べたカレーライスの思い出と結びついていた。

その父親は自分の妻に「仕事のことに女は口出しするな」と言うような昭和のモラハラ親父っぽい男だったが、ミネケンにとって父との思い出はかけがえのないものであり、ドラマはこの父親を簡単に「クズな父親」と断罪はしない。

父とミネケンの関係は、亜子が別れた元夫の祐二(平埜生成)と娘の咲妃(毎田暖乃)の今後の関係を暗示しているのかもしれない。

回想シーンにもちゃんと意味がある。そしていよいよ終わりが近づいてる寂しさも。

ミネケンも亜子ももといた場所にいったん戻って考える。そして今いるべき場所に行く。

確かに最初見たとき、咲妃の頭どっち?って思ったもんな、あの寝相w

あなブツって、いわゆるコテコテの「ナニワの人情喜劇」みたいなのではまったくなくて徹底したリアリズムの演出で、登場人物たちの間には適度な距離があり、そしてとても繊細な心の機微を描いている。熱血とかお涙頂戴とかベタなギャグとかないんですよね。そこが好きなんだ。

うっとーしいツッコミのいない世界。徳井優さん演じる種田さんなんて、パンイチだったり口紅やブラしてたりといくらでもイジれるのに、「そういう人」として描写されるだけ。誰もが“キャラ”ではなくて生きている「人間」として描かれている。

祐二は別の人間に生まれ変わることはないかもしれないが、亜子は伝えられることは伝えた。描けるのはここまで、ということか。まだ明日の最終回があるけど。

すべてのエピソードを描き切ることはできないし人々の生活はこれからも続くので、観る者に問題に気づかせ意識させて考えさせる手法をとっている。亜子さんが何もかも解決することはない。

でも、彼女は確実にマルカ運輸の雰囲気を良い方に変えたんだよな。それを、最初は亜子にツラくあたっていた武田さんが指摘することの意味の大きさ。

亜子さんは甘やかしません。どこかのお母ちゃんみたいにたやすく金を渡したりしない。

もう、あの朝ドラへのあてつけみたいに思えてきたw

カリアゲさんも元気で何より。里奈ちゃんもしっかり通学。みんな少しずつ回復していってる。丁寧にお話をたたんでいる。

咲妃、ほんとに中学生ぐらいに見える。

諦めてないミネケンw

亜子さんには亜子さんの教え方がある。やってみせる教え方。頼れるねえさん(^o^)

ここでアタリの伏線も(^o^)


亜子が咲妃にもらったアイスキャンディーのアタリが伏線になって、ミネケンが最後にアイスで当てることで希望に繋がっていく。

きれいなドレスもかっこいい制服もどっちもいい。課題はいっぱいあるけれど、希望はある。そんな最終回。

ほんとに見応えのある素晴らしいドラマでした。きっと作り手の皆さんはただひたすら良いものを創ろうとした結果なのだろうけれど、それが「ドラマというのは本来こういうものではないか?」という強いメッセージになっていたと思う。

不自然だったり唐突な展開はなく、登場人物たちはただの使い捨ての“キャラ”ではなくて生身の人間。一人ひとりが大事にされてる。何もかもセリフで説明しないし説明不足もない。すべて描写と何人かの主要人物の最小限の独白(モノローグ)でしっかりと視聴者に伝わる。

これ見よがしな伏線もどきではなく、ほんとの伏線と「あぁそういうふうにつながるのか」という感動をもたらすその回収。そしてそれは物語の根幹にかかわってもいる。

ミネケンの父親との思い出。亜子の元夫の存在。亜子が出会う配達先の人々。家族や職場の仲間について描きながら、そこから「社会」が見える。

全24話のドラマと半年間続いた朝ドラを単純に比較はできないし、あなブツのような題材を半年間続けて観ていたら気が滅入ってしまったかもしれない。それでも、もしも半年かけてこのドラマを放送してくれたら…という夢想をしてしまう。だけど、この長さがちょうどいいんだろうな。

終わったあとにも、もっと観たい、と思わせてくれるTVドラマって最高じゃないですか(^o^)

このドラマの「程の良さ」がほんとに好きなんですよね。もっとコテコテベタベタな話にもしようと思えばできるけど(演者のみなさんだっていくらでもオーバーアクトは可能だったでしょうが)、それはやらない。

僕たちのお隣ご近所に現実にいそうな人々のお話を現実的なテンションを超えずに描ききっていた。ほんとに現実に生きる人々に対して誠実な作品だったと思う。

あの内容だから、バカサバイバーがとても救いになっていた。あそこで出演者たちがみんなで一緒にめっちゃ激しく踊ってくれてたおかげで、視聴者は現実とフィクションの区別ができてひと息つける。うんうん、これはドラマなんだ、って。巧いよね。

朝ドラだと主演俳優やメインキャストのこととか演出家は誰とか脚本家がー、とかいろいろ事情があって難しかっただろうけど、夜ドラのこの枠だからできた作品なんでしょうね。

出演者はほぼ関西出身者で固めてるし(意外とこれを徹底している作品は多くない)、だから日常のリアリティがしっかりあった。舞台がしっかりしてるから物語もより身近なものとして受け入れられる。

明日から“あなロス”ですわ…

「おちょやん」が巧かったのは、主演の杉咲花さんの頑張りとともに、あのドラマ自体が「お芝居」という外枠を一つ噛ませてたから、というのもある。黒衣(くろご)が語りを務める一本のお芝居という体で作っていたから、フィクショナルな要素もある程度受け入れることができた。

「あなブツ」はそういうギミックを一切使わず、回想シーンもオーソドックスでコロナ禍の2年間という期間を描く。基本が一番ということ。

ギミックをあれこれ仕込むのはドラマの基本をちゃんとやったうえで行うべきだなぁ。最近の朝ドラは(BK作品も含む)何か策に溺れているというか、小手先であれこれウケようとしていて疑問だった(おちょやんはとてもうまくいっていたと思いますが)。

毎田暖乃ちゃん、おちょやんのときよりもさらにお芝居が上手くなってた。下がり眉で無理して笑顔作ってみせるとことか、表情の演技が繊細で。母親の亜子に涙目で「自分のためやん!」と言うときも、ただ闇雲に感情をぶつけるのではなくて声を抑えながら気持ちを吐露している。

咲妃の人物造形自体が千代よりもさらに現実寄りだから、そういう芝居をしている。咲妃は、ほんとにああいう子が現実にいるように思えた。

イジメに耐えながら自分のせいだと思い込んだり、父親の存在がいつも心のどこかにあるような振る舞い。だからこそ、最終回での彼女の笑顔やちょっと大人になったような表情、立ち居振る舞いに希望が持てた。ブラボー!!♪これからのさらなる躍進に期待(^o^)

仁村紗和さんの存在を強く意識できたことは視聴者として最大の収穫でした。また彼女主演のドラマ、それから劇場映画が観たい。

亜子の人物造形はほんとにリアルで、ただ単純に強気な姉御なわけではない。元夫に手を焼き、仕事に慣れるまでは七転八倒して失敗もするし、挫けそうにもなる。そのうえでのあの亜子のキャラクターなのだ、ということを説得力抜群に演じられてました。

亜子という女性は“仁村紗和”でなければ演じられなかったし創り上げられなかったでしょう。またTVや映画館でその姿を、その演技を見られる日を楽しみにしています。

コロナが無事収束したら、このドラマの続篇を作ってほしいなぁ。亜子さんや咲妃たちの「その後」の物語が見たいよ。


さて、「あなたのブツが、ここに」の翌日にこちらも終了した「ちむどんどん」ですが、前回の感想でも述べたようにもはや内容に真剣に向き合う気になれず、ファンのかたがたや作り手の皆さんには大変失礼ではありますが、ほぼ惰性で観続けていました。

だけど、これまでだったら飽きたり観ていて腹が立つようになってきたら途中で視聴をやめていた僕が半年間このドラマを観続けられたのが、我ながらとても不思議なんですよね。

だって、「半分、青い。」も「なつぞら」も「エール」も「おかえりモネ」(すべてAK制作作品)も、僕は脱落してますから。

なのに、史上最低、みたいな言われ方をされてきたこの「ちむどん」をどうして最後まで観られたのか。

それは、いろんなかたがたのツッコミと併せて観ると面白かったから、というのは確実にあると思います。

それから、いろいろ言われてはいるけれど、でも出演者の皆さんの健闘ぶりにほだされて…ということもあったかも。

「ちむどんどん」というドラマのおかげで、これまで以上に“沖縄”という存在を意識することができるようになったのは確かで、その部分ではとても感謝しています。

ただ、これははっきり申し上げておきたいんですが、脚本家と演出家のかたたちが共同でシナリオ作りをした、という今回の試みは完全に失敗していたと思います。本当に猛省していただきたい。生意気言ってすみませんが、半年間観続けたからこそこういうこと言う権利はあると思ってます(以下も、上と同様にTwitterでの呟きを抜き出したものです)。

視聴率が悪くないのは、ひとえに出演者のみなさんのおかげだと思うのよね。

出産育児を軽視しがち、ってのも朝ドラあるあるだよなー

智がちむ子に振られて妹の歌子に…って展開は若草物語からなんだろうなぁ。

朝ドラではいつも定期的に都合よく起こる交通事故。

多分、明日は道端に呆然と倒れてる智の画から始まるんだろう。

事故さえもネタにしちゃうと、もはや視聴者は誰も本気でこのドラマを観なくなるよ。

はい、ネタがなくなるとまたニーニー。

今朝の智の事故の結果の描写観て、このドラマの作り手がほんとに不真面目で視聴者を舐めてることをあらためて実感したなぁ。

相変わらず人の傷に容赦なく指突っ込むちむ子。

謝ることができるのは立派、みたいなの前にも言ってたけど、それですべて解決ってのがまた全然変わってないんだよなぁ。

店とか家にならず者が来て狼藉を働く、って展開多すぎませんか?他に話を進めるアイデアはないの?

お客さんの顔がまったく見えないよね。仲間内でくっちゃべってるだけ。政伸になんか良いこと風なこと喋らせてね。比べちゃいけないが、あなブツの描写の積み重ねとその結果とは雲泥の差だ。

清恵さんの過去が許せないって、ニーニーはパートナーを自分の思い通りにしたいモラハラ男じゃん。

ニーニーの言葉の通じなさ、会話が成り立たない感じは、以前からずっと「こーゆーキャラだから(笑)」みたいに描かれてるけど、なんか怖いんだよな。

彼のことはきっと最後までこういう「話が通じないままの人」で通すんだろうけど、自分の思い込みだけで突き進み周囲を巻き込む人間を批判もせずに「許し、受け入れていく」という姿勢は、このドラマの根本的な問題点だったりする。

いや、許し受け入れてるんじゃなくて、実際には「スルーする、放っておく」が正しいかな。優子さんの教育方針でもある。

ちむ子やニーニーが問題を起こしたり暴言吐いたりしても直ちに許される一方で、矢作はアッラ・フォンターナの厨房スタッフから陰湿な嫌がらせを受ける。このドラマの作り手のスタンスをすべて物語っている。

このドラマがほんとに「許し」を描いているのなら、厨房スタッフたちに矢作へ怒りを直接吐き出させたあとに「許す」というもっていき方をすると思う。

そもそも矢作以外の料理人たちがろくに描かれてないから、彼らに共感や感情移入しようがないんだよね。ひよっこでは(あのドラマも人によって好き嫌いがけっこう分かれるようだが)すずふり亭のスタッフたちはちゃんと描かれてたでしょ。ちむどんでだってそれは可能だったはず。

描くべきものを描かずに、余計なことばかりやってるからいつまで経っても「ドラマ」にならないんだよ。そこを叩かれてるんでしょ。当然の“批判”だと思うが。

東京←→沖縄間が隣町ぐらいの感覚で行き来してるよね、みんな。

50年間を描くって、花アンみたいに最後に時代がワープすんのかもねw

出演者の皆さんご本人たちはそれぞれとても好感度高いのに、役柄はツッコみまくられるのがほんとに気の毒だな。俳優が作品の矢面に立たされるから。ほんとは脚本家と演出家があさイチに出てくるべきでは。そんでおわびしたほうがいいんじゃない?

こんなに最後の最後までぶっ叩かれまくった朝ドラを知らないし、それを最後まで完走するのも初めて。貴重な体験(?)ではあったな。

怒りのデスロードが好きな人は好感度爆上がりよ\(^o^)/


黒島結菜さんは「あさイチ」のゲスト出演中に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』をこれまでに「5回観た」と告白。

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黒島さんが叩かれてるみたいだけど、俺はやっぱりそれはとばっちりだしお門違いだと思う。澪つくし沢口靖子さんは叩かれたか?^_^; ドラマが面白ければ叩かれないんだよ。シナリオや演出がダメダメだと俳優はどうしたらいいのかわからないから大変でしょう。最近のAK作品観てればわかるじゃないか。

あさイチで笑顔が少なかった理由は察しましょうよ。彼女を叩いても得るものはないよ。むしろ励まそうぜ。

何度も言うけど、作品の出来が悪かったり出演者の演技が冴えないのはシナリオと演出の責任である場合がほとんどですよ。あんなペラッペラな役柄でどう頑張れっちゅう話で。

確かに俳優によって演技力の差はあるだろうけど、物語の面白さや的確な演出が俳優のポテンシャルを伸ばして「いい演技」を引き出すんだ。それができてないのを主演女優ひとりのせいにするのは大間違い。

あなブツで仁村さんや暖乃ちゃんの演技が素晴らしいのは、彼女たちの演技力が優れているのはもちろんだけど、脚本がしっかりしていて演出も的確で指示が隅々まで行き届いているから(一方では、“関根さん”を演じるアジアン隅田さんにアドリブを任せる余地もある)でしょう。

ちむどんどんだって、そうできたはず。僕は黒島さんの演技力を今回だけで見限るのは早すぎると思う。

狭すぎるちむどんワールド。たぶん、500メートル四方に登場人物全員住んでる。

自分の過去を隠したことが罪、みたいに言われてるのなんで?価値観おかしくないか?

清恵とニーニーの恋って、最初から出来レースだったからまったくハラハラもしないしすべてに茶番感がある。ニーニーに都合のいい女にされちゃってるんだよな。佐津川さんと竜星さんのお二人は演じてて虚しくないんだろうか。

みんなの前で卑劣だな。ここで清恵がきっぱりと「だが断わる」と言ってくれたら拍手だったんだが、脚本家演出家おっさん3人組は端から彼らをくっつける気でいたから、ほんとにしらじらしい。

うっ、からのマッハ出産。もう最終回迫ってるからちむどんどん行くよっ。

あなブツの実らなかった恋には切なさを感じられたのに、ちむどんの恋やら結婚には何一つ心が動かないんだよな。…まぁそういうことだ。

そーいや、ちむ子が走るの得意って設定はどうなったんだっけ。

生まれたばかりでもう4歳まで成長した健彦、来週には成人してそうだな。

大叔父さんはいずこ。賢吉がトレンド入りしそうな勢いw

何かと怪我しがちな智。

ちむどんどんへの批判って、いくつかのAK作品に共通するように作り手の自覚なき「おっさん目線」、無責任な「おっさんドリーム」の垂れ流しに対する批判だったんだと思う。そして、それは最後まで改善されることはなかった。

なんべん観ても、このドラマの中で言及される「幸せ」の範囲の狭さに抵抗を覚える。おっさん目線がまったく更新されてないんだよな。

最後まで「わたし店やりたい」と言えば母親もまわりも賛成して好きにさせてくれる夢のような物語だったな。

ほんと変わらなかったね、ちむ子…

たまにぶっこまれる戦争のエピソードが主人公の物語に一切絡まないのがなぁ。だから取ってつけた感がどうしても拭えないんだ。戦争、米軍基地。今につながってるのにな。

基地問題を絡めると叩いてくる連中がいるからだろうけど、それじゃやっぱりこのドラマを64年から始めた意味がないんだよな。

いっそ現代を舞台に沖縄観光ドラマに徹していればよかったかもしれない。東京での話の大部分が余分に思える。

東京から地理的に遠い地域を舞台にした朝ドラを作ると、どうしても現地でのドラマがなおざりにされる。だったら東京を描けばいい。無理に地方を表面的にペラッと取り上げる必要はない。

ちむどんどんは、常に唐突で強引な展開満載だったよね。そこを多くの視聴者にツッコまれてたんだが、そんな内容を「これまでの朝ドラとそれほど変わらない」などと書くライターの評価はまったくあてにならない。

コロナ禍のストレス解消に使われた、という部分も確かにあったとは思うけど、別に誰もが朝ドラを叩きたがってるわけじゃないから。普段はけっこう評価が割れたりもするし。叩かれるべくして叩かれた作品だったと思う。

50年を一気に駆け抜けました!

ちむ子”から開放されてホッとしてる感じの黒島さん。

こんだけあーだこーだ文句言いながら結局半年間観続けた朝ドラはこれが初めてだし、できればこれが最後にしたいんだが…^_^;

この作品は、いろいろ考察したら面白いだろうなぁ。朝ドラ史でも伝説になったと思う(もちろん悪い意味でだが…)。あさイチのウケがこんなに揺れまくった(一時期まったくウケがなくなったりしてたし)朝ドラもなかったでしょう。

子役の子たちはよかった。チビ暢子の子はこれから活躍していくだろうなぁ。

賢吉叔父さんはニライカナイへ…

ドラマ”ってなんだろう?とか、脚本とは、演出とは、と視聴者がおそらくは作り手以上に悩み考え頭を抱え続けた半年間だったのではなかろうか。朝ドラの脱構築みたいな作品だった。何か越えてはいけないものを軽く越えていったような…^_^;

イベントとしてはユニークだったと思うし(それはけっして脚本家や演出家の功績ではないが)、なんだかんだとその“現象”を楽しませてはもらったけど、やっぱり自分が朝ドラに求めてるのはスカーレットやおちょやんのようなクオリティだし、おかしなところをツッコんで呆れながら観るのではなくて、物語に入り込んで夢中になって毎朝語り合いたいんだよね。笑えないコントじゃなくて“ドラマ”が観たいわけよ。

202X年。北斗の拳みある。

おまとめまで観て、これでほんとに完走。 みなさま、おつかれさまでしたー(^o^)

ちむどんどんを観て強く感じたのは、料理を扱ったりその土地の歴史がかかわるドラマはそれに相応しい脚本家や演出家が担当すべきだなぁ、というごく当然のことだった。料理や食べること、その土地の歴史になんの興味も無い人はやるべきではないよな。

朝ドラに何を求めてんの?と鼻で嗤う人もいるけど、みんなただドラマを楽しんで観たいだけだと思いますよ。難しい要求はしてない。毎朝夢中になって語り合いながら観られる、そういう作品はこれまでにもありましたから。

…ってゆーか、あなブツのスタッフの皆さん、朝ドラも撮って下さらんか(あ、舞いあがれ!も楽しみにしてますよ^-^)。


「あなたのブツが、ここに」と「ちむどんどん」のスタッフや出演者の皆さん、おつかれさまでした!

「あなブツ」の亜子役だった仁村紗和さんは10月8日(土)夜22:00~22:54から日本テレビ系で放送が開始される玉森裕太さん主演の連ドラ「祈りのカルテ」第1話にゲスト出演されるそうなので、週末には亜子さんの中の人が見られる!ということで楽しみですね。


「ちむどん」の主人公、ちむ子…じゃなくて暢子役だった黒島結菜さんの新作はTBS系で10月21日(金)夜22:00~22:54から始まる「クロサギ」です。朝ドラヒロインとは違う新しい魅力を見せてくれるんでしょうか。

朝ドラの方は10月3日(月) から福原遥さん主演の「舞いあがれ!」が始まりました。

1990年代の東大阪から始まったこのドラマがこれからどのような展開を見せていくのか、こちらも楽しみです(^-^)


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