第94回アカデミー賞授賞式が日本時間の3月28日午前9時から行なわれました。


授賞式の模様は観ていないんでよく知らないですが、なんでもウィル・スミスがプレゼンターのクリス・ロックをひっぱたいたとかで話題になってますが。
クリス・ロックがウィル・スミスの妻ジェイダ・ピンケット・スミスの髪のことをイジったからだそうですが、もしもこれが「仕込み」でないならクリス・ロックってバカなのかね。
たとえ脱毛症であろうとなかろうと、人の髪型をからかうことは普通に無礼でしょ。昭和のお笑い芸人か。
この人、以前やはりアカデミー賞の司会かなんかで確か黒人“だけ”の権利について述べてなかったっけ。他の有色人種のことはほったらかしで。すごく違和感があったのを覚えている。なんでまたプレゼンターとかやってんだろ。
まぁ、アカデミー賞ってあちらでも視聴率が落ちてて(日本の紅白歌合戦を思わせますが)いろいろ話題作りに躍起になってるようだけど、こんなつまらないことで話題にならないでほしいね。ジェイダ・ピンケット・スミスさんは本当に災難でしたね。
ウィル・スミスは『ドリームプラン』で念願の主演男優賞を受賞。
監督賞は『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のジェーン・カンピオン。
おめでとうございます。
さて、今年のアカデミー賞は日本から濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が作品賞や監督賞など4部門でノミネートされて盛り上がっていましたが、『ドライブ~』の感想にも書いたけど、TVのニュースで朝から「『ドライブ・マイ・カー』がいくつの賞を獲るのか注目です」とか連呼していてイライラしたんですよね。オリンピックとかと同じく、捕らぬ狸のなんとやら、って奴で。他の映画の紹介もしろっての。映画に興味ない連中ほど、賞がいくつとか言ってはしゃいでいる。
結局、『ドライブ~』は国際長編映画賞を受賞。おめでとうございます。
そして、栄えある作品賞は『コーダ あいのうた』!やったぁ!!
すでに鑑賞済みの候補作品の中では一番好きな映画だから嬉しい。
助演男優賞は、『コーダ』のトロイ・コッツァーさん。おめでとうございます。
さらに『コーダ』は脚色賞も獲得して、お見事3冠。
■作品賞
『コーダ あいのうた』(感想はこちら)
■主演女優賞
ジェシカ・チャステイン 『タミー・フェイの瞳』
■主演男優賞
ウィル・スミス 『ドリームプラン』(感想はこちら)
■助演女優賞
アリアナ・デボーズ 『ウエスト・サイド・ストーリー』(感想はこちら)
■監督賞
ジェーン・カンピオン 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(感想はこちら)
■脚色賞
シアン・ヘダー 『コーダ あいのうた』
■長編アニメ映画賞
『ミラベルと魔法だらけの家』(感想はこちら)
■国際長編映画賞
『ドライブ・マイ・カー』(日本)(感想はこちら)
■長編ドキュメンタリー映画賞
『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』
■短編ドキュメンタリー賞
『ザ・クイーン・オブ・バスケットボール(原題) / The Queen of Basketball』
■短編アニメ映画賞
『ザ・ウイングシールド・ワイパー(原題) / The Windshield Wiper』
■短編実写映画賞
『ザ・ロング・グッバイ(原題) / The Long Goodbye』
■作曲賞
ハンス・ジマー 『DUNE/デューン 砂の惑星』(感想はこちら)
■歌曲賞
ビリー・アイリッシュ「No Time To Die」『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』(感想はこちら)
■メイクアップ&ヘアスタイリング賞
『タミー・フェイの瞳』
■衣裳デザイン賞
ジェニー・ビーヴァン 『クルエラ』(感想はこちら)
撮影賞や編集賞など、若干「ん?」というのもあるけれど、特に主要部門での受賞作品は順当だったと思います。アカデミー賞の審査員の感覚はまだ僕とかけ離れてはいなかった、とちょっと安心。
やっぱり大勢の観客が楽しめる映画が高く評価されてほしいもの。
おなじみゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)は以下の通り。
■ワースト映画賞
『ダイアナ ザ・ミュージカル』
■ ワースト主演男優賞
レブロン・ジェームズ 『スペース・プレイヤーズ』
■ ワースト主演女優賞
ジーナ・デ・バール 『ダイアナ ザ・ミュージカル』
■ ワースト助演男優賞
ジャレッド・レト 『ハウス・オブ・グッチ』(感想はこちら)
■ ワースト助演女優賞
ジュディ・ケイ 『ダイアナ ザ・ミュージカル』
■ブルース・ウィリスによるワースト演技賞
ブルース・ウィリス 『コズミック・シン』
■ワースト・スクリーンカップル賞
レブロン・ジェームズとワーナーのカートゥーンキャラクター 『スペース・プレイヤーズ』
■ワースト監督賞
クリストファー・アシュレイ 『ダイアナ ザ・ミュージカル』
■ワースト・リメイク/パクリ/続編賞
『スペース・プレイヤーズ』
■ワースト脚本賞
『ダイアナ ザ・ミュージカル』
■名誉挽回賞
ウィル・スミス(『ドリームプラン』の演技に対して)
ウィル・スミスは今年のオスカー授賞式での平手打ちで、来年またラジー賞でイジられるかな。