映★画太郎の MOVIE CRADLE 2

※2019年の“はてなダイアリー”終了に伴い、2018年9月にブログを移行しました。

第90回アカデミー賞


第90回アカデミー賞の授賞式が3月5日(現地3月4日)にありましたね。

すでに感想をあげていたり、鑑賞済み、これから鑑賞予定の作品がいくつかありますが、今後も感想を書き次第順次リンクを張っていきます。

シェイプ・オブ・ウォーター』が4部門、『ダンケルク』が3部門で受賞。

作品賞については個人的には『スリー・ビルボード』を予想していましたが、『シェイプ・オブ・ウォーター』が受賞したことには大きな意味があるでしょうね。


シェイプ・オブ・ウォーター』の半魚人も“お母さん”と一緒に来場。


地面に書かれた線(壁、国境)を消すこと。

監督賞も獲ったギレルモ・デル・トロ監督の語った言葉はとても力強く聞こえてきます。

よく「映画祭に政治的なことを持ち込まないでほしい」と苦言を呈している人がいますが、デル・トロ監督の言葉は充分政治的であり、そして本当に大切なことです。


2年前、同じメキシコ出身のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が『レヴェナント:蘇えりし者』(感想はこちら)で監督賞・主演男優賞(レオナルド・ディカプリオ)・撮影賞を受賞した時にも、やはり現在のアメリカの問題について語っていました(『レヴェナント』は主人公がアメリカの虐殺の歴史をたどる物語)。

アカデミー賞はお祭りですが、それは日常から乖離したただの逃避ではなく、むしろ映画を通して日常の問題について発言し考える場でもあります。また、式の来場者たちが自らの姿勢を示す機会でもある。

式の中で『グレイテスト・ショーマン』(感想はこちら)のキアラ・セトルが唄った「This Is Me」は“ありのままの自分”の肯定を訴えています。

多様性の許容、差別反対。

主演女優賞を獲ったフランシス・マクドーマンドが「inclusion rider」という聞き慣れない言葉を使って訴えたのは、ハリウッドの力のある俳優たちが、これから映画に出演する際に契約に「女性や有色人種など弱い立場にある人々をある割合以上雇用すること」という条件を盛り込んでほしい、という内容でした。

デル・トロ監督のスーツの襟には「Time's Up(タイムズ・アップ)」というバッジが付けられていましたが、それは「セクハラ撲滅」を訴える運動の一環です。


いろんな人たちが「政治的」な発言をしている。それは普通のこと。

肌の色や出身地、障害の有無などで差別されない世の中を作っていこう。ハリウッドでもそれができるはず。スターたちはそのことを率先して訴えているのです。

その声が有機的に結びついて現実を変えていく力になればいい。僕も彼らの活動を支持していきたい。


■作品賞
シェイプ・オブ・ウォーター』(感想はこちら

■主演男優賞
ゲイリー・オールドマン 『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(感想はこちら

■主演女優賞
フランシス・マクドーマンド 『スリー・ビルボード』(感想はこちら

助演男優賞
サム・ロックウェル 『スリー・ビルボード

助演女優賞
アリソン・ジャネイ 『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(感想はこちら

■監督賞
ギレルモ・デル・トロ 『シェイプ・オブ・ウォーター

脚本賞
ジョーダン・ピール 『ゲット・アウト』(感想はこちら

■脚色賞
ジェームズ・アイヴォリー 『君の名前で僕を呼んで

■長編アニメーション賞
リメンバー・ミー』(感想はこちら

外国語映画賞
ナチュラルウーマン』(チリ)

■長編ドキュメンタリー映画
イカロス』

■短編ドキュメンタリー映画
『ヘヴン・イズ・ア・トラフィック・ジャム・オン・ザ・405(原題) / Heaven Is a Traffic Jam on the 405』

■短編アニメーション賞
『ディア・バスケットボール(原題)/ Dear Basketball』

■短編実写映画賞
『ザ・サイレント・チャイルド(原題) / The Silent Child』

■作曲賞
アレクサンドル・デスプラ 『シェイプ・オブ・ウォーター

■歌曲賞
「Remember Me」 『リメンバー・ミー

■音響編集賞
ダンケルク』(感想はこちら

■録音賞
ダンケルク

美術賞
ポール・デナム・オースタベリー、ジェフリー・A・メリヴィン、シェーン・ヴィア 『シェイプ・オブ・ウォーター

■撮影賞
ロジャー・ディーキンス 『ブレードランナー 2049』(感想はこちら

■メイクアップ&ヘアスタイリング賞
ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男

■衣裳デザイン賞
マーク・ブリッジス 『ファントム・スレッド

編集賞
リー・スミス 『ダンケルク

■視覚効果賞
ブレードランナー 2049


おまけ
■第38回ゴールデン・ラズベリー賞ラジー賞)「ひどすぎて逆に大好きになったで賞」 『ベイウォッチ


今のところ『リメンバー・ミー』や『ウィンストン・チャーチル』『アイ,トーニャ』は観る予定なので楽しみにしています。劇場で観逃しちゃった『ゲット・アウト』も早くDVDにならないかな。


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