「午前十時の映画祭10-FINAL」で『七人の侍』4Kデジタル・リマスター版を2016年、2018年に続いて三度目の鑑賞。
すでに感想も書いているし、もはや特に何か語ることもないんですが、「午前十時の映画祭」は今月いっぱいで10年間の歴史に終止符を打つということで、この作品もひとまず見納めとなるので軽く触れておきます。
今回僕が行った映画館は満席とはいかないまでもやはりお客さんはそこそこ入っていましたが、僕と同様にこれまで何度も繰り返し観ている客層らしくほとんどがご年配や中年の人たちで、そのせいなのか上映中は映画の内容に対して以前の時のような率直なリアクションに乏しく、菊千代役の三船敏郎がギャグをカマしても誰も笑わず。僕ひとりがクスクス笑ってる状態でちょっと恥ずかしくなってきて、途中で笑うのをやめてしまった。なんか寂しかった。そこはせっかくなんだから最後に盛り上げましょうよ。
この映画は2016年以降、僕は2年ごとに観てきたわけだけど(それぞれ1回ずつしか観られませんでしたが)、今後もできればそれぐらいの間隔で劇場で観返したいなぁ。いまだにこの4Kデジタル・リマスター版はソフト化されていないし、たとえソフト化されたり4Kのチャンネルで放送されても僕は対応しているTVを持ってないから、いずれにしろ観ることはできない。
映画館で観られるのは貴重な体験なんだし、これからだって何回でも死ぬまで繰り返し観続けたい。
この映画は僕に日本映画の面白さを教えてくれた作品なんですよね。まだまだ自分が知らない面白い映画が世の中にはいっぱいあるんだ、ということも。
残念ながら最近では邦画を観ることがめっきり少なくなってしまったし(ガッカリさせられることが多いので)、古い映画を積極的に観てもいませんが、90年代の初め頃にこの映画に出会った時のような感動をぜひまた味わいたい。
「午前十時の映画祭」は終わってしまっても、機会があれば往年の名作をスクリーンで上映し続けてほしいです。いい映画は時代を越えるものだから。
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『赤ひげ』
『無法松の一生<4Kデジタルリマスター版>』(1958年版)