もう終わる直前ですが、二週間ほど前に名古屋市美術館で「印象派からその先へ──」を観てきました。
吉野石膏株式会社による吉野石膏コレクションから、ミレー、マネ、シスレー、モネ、ルノワールからピカソやローランサン、シャガールまで、近代絵画72点を展示。
…なんとなくここのところ美術館づいてますが、たまたま続いただけで、僕は美術とか絵画の知識がないので(~主義とか~派の区別もつかず、画家の名前と作品がなかなか結びつかなかったりする。いまだにマネとモネがゴッチャになるし)いつもあまりよくわからないまま観ています。
まぁ、なんとなく日常から離れた空間でアートな雰囲気に浸ってるのが気持ちがよいので。
ただし、現代美術はまったくそのよさがわからず、途方に暮れてしまうので苦手かな。
だからだいたい印象派あたりの作品ぐらいが「いいなぁ」と思えるぎりぎりのところで、極端にデフォルメされてたり抽象的な絵になってくると受けつけなくなる(要するに具象画だったらいいわけですが)。
先日訪れた倉敷の大原美術館もわりと現代アート作品が多くて戸惑いました。
今回もカンディンスキーの記号みたいな絵があって、そそくさと通り過ぎたのでした。
ゴッホがとても写実的な花の絵を描いているのが意外だったし、やはりマティスもいつもよく目にする絵に比べるとド素人の僕が「上手だな」と思えるような作品が展示されていました。
子どもの落書きみたいな絵で有名な人たち(失礼)が「やっぱり絵が巧いんだ」と思えると、僕のような鑑識眼や絵心のない人間は安心するんですよね^_^;
印象派の絵だって僕は結構危ういところがあって、誰の、どういうタイトルの絵だったか忘れちゃったけど(ボンヤリし過ぎ)、壁の解説に「鉄橋を走っている機関車の煙が…」みたいなことが書かれていて、それでようやくそこに描かれていたのが機関車だったことを理解したりも。
モネの「ヴェトゥイユ、サン=マルタン島からの眺め」では、右上に描かれているのが人なのかどうか、人物は1人なのかそれとも2人なのかも解説を読むまでは心許なかった。だってボヤケてるんだもの。
何が描かれているのかよく眺めないといけないものもある。
それでも散りばめられた色彩の組み合わせに圧倒されて溜息が出そうになることも。
子どもの頃はファンタスティックに感じていたシャガールの絵が、意外と日常を題材にしたものが多いことに気づいたり。ナチスのユダヤ人迫害で故郷を追われたことも結構最近になってようやく知りました。大人になっていろんなことを知ってから観ると、絵画の印象もずいぶんと変わりますね。
美術館の前の広場には木下大サーカス(名古屋公演は6/10(月)まで)のテントが張ってあって、連休の直後だったのでちょうど定休日で誰もいませんでした。
すぐそばの科学館の前の噴水の中に虹を発見。
ここのプラネタリウム(要予約)はまだ観たことがないのでいつか観たいなぁ。暗くなると眠くなりそうだけど。
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