映★画太郎の MOVIE CRADLE 2

※2019年の“はてなダイアリー”終了に伴い、2018年9月にブログを移行しました。

『女子ーズ』


福田雄一監督、桐谷美玲藤井美菜高畑充希有村架純山本美月佐藤二朗岡田義徳大東駿介安田顕皆川猿時、落合モトキ、ムロツヨシ出演の『女子ーズ』。2014年作品。

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苗字の中に「色」が入っているだけで選ばれた5人の若い女性たちが、正義の味方「女子ーズ」となって地球を狙う悪と闘うことに。だが、敵が現われても毎度なかなかメンバーが全員揃わないのだった。なぜなら彼女たちは女子だから。


現在公開中の『HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス』の監督が撮った戦隊モノのパロディ。

劇場公開時に予告篇を観て気になってましたが、「変態仮面」の監督作品ということや他に観たい映画があったので、結局観にいかず。

でも、「変態仮面」の続篇を観てくだらない映画を観る快感がちょっと癖になったのでDVDを借りてきました。

で、どうだったかというと…。

予想通り、いやそれ以上にヒドい映画だった^_^;

映画の中身なんか何もなくていいから女の子たちのコスプレ・コントを楽しむつもりだったんだけど、ぐだぐだとつまらない会話の続く酷いシナリオは相変わらずで、つくづく劇場で観なくて正解だったと胸を撫で下ろした。

まぁ「変態仮面」の第一作目の時に散々コキ下ろしたしこの監督さんの作風はもうよくわかってるんで、深夜に物凄く不味い物をわざと摂取するドMな気分で観たから腹も立ちませんが。

レンタル料金¥103で観られたんだから本気で文句言う気はないです。

そーいえば、僕が利用してた駅前にあるレンタル店がまもなく閉店するんだけど、そこで借りる最後のDVDがこれかと思うとなかなか残念な気持ちに。

借りる時に店員さんから「ディスクに傷があるので途中で観られなくなるかも」と言われたんだけど、案の定、映画の真ん中へんで場面が飛んだ。もし観られなかったら返金か別の作品をお貸しします、と言われてたけど、別にいーや、とそのまま視聴。

それにしても、出演する女優たちの豪華な顔ぶれを見て、これだけの面子を集めてこんな駄○を平気で作ってしまえる人って逆にスゴいかも、とも思う。


わずか2年前の作品だけど、今同じメンバーを招集するのは難しいでしょうね。

そんな貴重な作品なのに、何これ、と(;^_^A 豪華キャストの壮絶な無駄遣い。

特に台詞のやりとりが壊滅的にダメなんだよなぁ。女優さんたちも「これ面白いのかなぁ?」って思いながら演じてたんじゃなかろうか。

『HK 変態仮面』の感想にも書いたけど、毎週深夜に30分ぐらいのコントドラマとしてやってくれたら喜んで観るんですけどね。それなら女の子たちがいろんな衣装で出てきてぐだぐだしてたり、特撮ヒーロー物といえばおなじみの石切り場で怪人相手にユルいアクションとかやってるとむしろ心地好いぐらいなんだけど、劇場映画として100分近くももつ話じゃないので。正規の料金払って観た人たちは果たして満足できたんだろうか。

だからお話の内容とかどーだっていいんですが、面白かったのが主演の桐谷美玲をはじめ「女子ーズ」のメンバーの女優さんたちが劇中で演じるのが、なんとなく僕らが彼女たち一人ひとりに対して持っているイメージに近かったこと。

アテ書きだったのかな。

真面目な性格のリーダー、レッド役の桐谷美玲、気が強めでちょっと乱暴な言葉遣いのブルー役の藤井美菜、親に金を送金するために日夜バイトに明け暮れる万年金欠のイエロー役の高畑充希、ちょっと天然気味の劇団員で超脇役「森の木B」役を全身全霊をこめて演じようとするグリーン役の有村架純、富豪の令嬢でいつもお嬢様言葉のネイビー役の山本美月といった具合にキャラ分けされてるんだけど、僕はブルー役の藤井美菜さんについてはあまり役柄のイメージってないんだけど(CMの綺麗なお姉さんの印象が強い)、彼女以外の女優さんたちはいかにもこれまでに(現在も)彼女たちが演じてきたキャラクターっぽい。


桐谷美玲は「NEWS ZERO」での彼女の真面目な印象そのままだし、高畑充希佐藤二朗演じる司令官的なおっさん、チャールズへの質問の仕方なんかは「とと姉ちゃん」のヒロインそのもので、ツッコミの入れ方なんかもいかにも彼女が民放のドラマで演じてきたキャラっぽい。有村架純の彼女自身が持つ清楚なイメージがそのまま反映されたようなグリーンのキャラもそう。山本美月はちょっと「アオイホノオ」のヒロインのキャラを引き継いでるようでもある。

各自、2014年のこの時点でそれぞれの女優としての“キャラ”が確立しているんですね。

だから、もしこれがTVシリーズだったらレッド以外のメンバーたちも一人ひとりのエピソードを詳しく描けるだろうし、より一層「女子ーズ」たちへの愛着も湧いてくると思う。

美人女優たちがコスプレして右往左往している姿だけで30分ぐらいならすぐ経っちゃうでしょう。

この映画もそれぐらいに(せめて一時間ぐらいに)短縮したら楽しいコントになるんじゃないかな。

ちなみにこの映画の中では高畑充希はドカチ…土木作業員姿以外でメイド姿も披露していて、「とと姉ちゃん」ファンなら必見。

5人の美人女優たちに口々に「くさっ!うんこ、うんこ」と罵られて蔑みの眼差しで見下されるという、ドMなら歓喜のご褒美もありますw

さっき「台詞がダメ」と言ったけど、でも時々クスクスできるところはあって、漫画「20世紀少年」をめぐる不毛な会話とか可笑しかったし、「チャン・グンソクに似てる時点でイケメンではない」という台詞なんかには悪意を感じますなw


福田作品の常連俳優たちもワンシーンずつ出演。

グリーンが所属する劇団の演出家を安田顕が、またネイビーを振る男を皆川猿時が演じている。

しかし皆川さんの腹はほんとに卑怯だなぁ^_^; ピエール瀧と並ぶ必要以上に存在感をアピールしてくる汚い腹のオーナーだ。


おなじみムロツヨシは、電車の中で女子ーズに「ピンクは?ピンクどうした?」と尋ね続けるウザい乗客役。わずかな出演だったけど、「変態仮面」シリーズの大金玉男役よりはよっぽど面白かったです。

登場する敵の怪人たちの造形は昭和の戦隊モノっぽいシンプルなデザインで、でも結構それらしくしっかり作られている。それも何体も。


このあたりはリスペクトを感じるんですが、ただこの映画はたとえば往年の特撮ヒーロー物のパロディに力を入れている作品ではなくて、闘いはぐだぐだだし、せっかく巨大ロボまで登場させて「おっぱいミサイル」まで発射させたりしてるのに最後の決着すらきちんと描かれないので、たとえば『ゼブラーマン』みたいな特撮ヒーローアクションのパロディの面白さを期待すると(期待する人がいるのかどうか知らないが)肩すかしを食らいます。

敵の怪人たちが、マイペースですぐ戦いの場からいなくなる女子ーズに合わせて健気に彼女たちが戻ってくるのを待ってる姿がなんかラヴリーだったですが。

あくまでも綺麗な旬の女優さんたちが人前で戦隊モノのコスチュームを着てマヌケな会話をしたり、石切り場で腰の据わってない立ち回りをするのを眺めて楽しむ、というもの。

それにしてもみんな身体細いなぁ。桐谷美玲山本美月も足なんかヒョロヒョロだし。

もうちょっとお肉つけた方が健康的に見えると思うんだがな。

桐谷美玲の時々変な形になる口が可愛かったです。

劇中で彼女が演じるレッドが、闘いに参加しなかったことを責める仲間たちに吐く「だってバイトでしょ?私は正社員なんだよ」という台詞にはなかなかカチンとくるものがある。

バイトだろうと正社員だろうと、その担っている仕事の重みには代わりがない。どれもが世界にとって大切な役割なんだ。

この映画はそういうことを言っているのだろう。多分、気のせいだけど。

ってゆーか、ネイビーは金持ちなんだからお金がなくて困ってるイエローを助けてあげなよー、って思ったりした。

この映画を観てしまうと、毎朝「とと姉ちゃん」を観るたびに、あるいは「NEWS ZERO」を観るたびに、「でもあなたたち“女子ーズ”ですから」と苦笑が洩れてしまいそう。

オープニングのふざけた主題歌を唄ってるのは浪川大輔。なんでだw

いやぁ、ヒドい映画だったw でも懲りずにそのうちまたこーゆーの観てしまうかも。


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