だいぶ間が空いちゃってすでに終了してしまいましたが、先月、名古屋市博物館で「挑む 浮世絵 国芳から芳年へ」(4/7まで)を観てきました。
歌川国芳とその弟子・月岡芳年など幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師たち。
紙を三枚繋げてパノラマで描かれたもの、「がしゃどくろ」のモデルになった「相馬の古内裏」、アルチンボルドみたいな「寄せ絵」、三船敏郎そっくりな侍や歌舞伎役者の顔をした亀など、ユニークな多くの浮世絵が展示されていて見応えがありました。




まるで現代のイラストのようでもあり、本当に筆致が細かい。そんな有名な国芳が実は大正や昭和の初め頃には人々からまったく評価されていなかったという驚き。


西洋絵画の技法も取り入れて、同じ絵師でも時代とともに画風が変化していくところも面白い。ユーモアを駆使して、何かと浮世絵を規制してくるお上の裏をかくしたたかさも。
見応えありすぎて閉館時間が迫ってきて最後のほうは駆け足になっちゃったけど、これはなかなか素敵な企画でした。
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