NHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」、放送開始から二ヵ月が経ちました。
奥茨城村から集団就職で東京にやってきたみね子が仲間たちと泣いたり笑ったりしながら向島電機で働き、でも会社の都合で工場をたたむことになって、彼女たちはある人は別の会社に再就職、ある人は故郷に、それぞれの道へ旅立っていくことに。
約ひと月の間、毎日女の子たちが楽しそうに仕事したり唄ったりラーメンすすったりする姿を見ながらどこか励まされている自分がいました(ちょっと風邪でぶっ倒れて観られなかった期間もあるけど)。
そして、そんな楽しい日々にも区切りの時がやってきた。
6月2日(金)の放送で、藤野涼子演じる豊子は、独りで工場に立てこもる。ここを立ち去るのは、ここがなくなるのは嫌だ、と言って。
ちょっと唐突にも感じられる豊子の立てこもりは、乙女寮や向島電機のみんなの想い、愛子さんやライン長の松下さんの想いの代弁なんだよね。このドラマでは比較的珍しい豊子の長台詞はこの工場からの“卒業式”のお別れの言葉であり、この騒動は最後のセレモニーでもある。 #ひよっこ
— ei-gataro (@chubow_deppoo) 2017年6月2日
「私たちが忘れなければ工場はなくならない」というみね子の言葉は、ちょっと『#この世界の片隅に』を思い出させる。私たちが忘れなければあの人たちは私たちの中で生きていて、あの場所もまたなくならないのだ。 #ひよっこ
— ei-gataro (@chubow_deppoo) 2017年6月2日
向島電機のひとときはまだまだ試練ではなく、ちょうど学校の部活でみんなで泣いたり笑ったりした青春の思い出のようなもの。そのよき思い出がこれからの人生の糧になる。 #ひよっこ
— ei-gataro (@chubow_deppoo) 2017年6月2日
楽しい時間はいつか必ず終わるのだ。お別れの時が来るのだ、ということ。
ドラマはまだあと約四ヵ月続きますが、これはとても貴重な時間なのだということをこれまで以上に痛感したのでした。
週末になり、来週からは新章が始まるのでしょう。
これからも楽しみです。
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