今年は司会者不在で行なわれたアカデミー賞の授賞式はWOWOWに加入していないのでいつものごとく観れていませんが、受賞結果を確認しました。
■作品賞
『グリーンブック』(感想はこちら)
■主演男優賞
ラミ・マレック 『ボヘミアン・ラプソディ』(感想はこちら)
■主演女優賞
オリヴィア・コールマン 『女王陛下のお気に入り』(感想はこちら)
■助演女優賞
レジーナ・キング 『ビール・ストリートの恋人たち』(感想はこちら)
■監督賞
アルフォンソ・キュアロン 『ROMA/ローマ』(感想はこちら)
■脚本賞
ニック・ヴァレロンガ ブライアン・カリー ピーター・ファレリー 『グリーンブック』
■脚色賞
スパイク・リー チャーリー・ワクテル デヴィッド・ラビノウィッツ ケヴィン・ウィルモット 『ブラック・クランズマン』(感想はこちら)
■長編アニメーション賞
『スパイダーマン:スパイダーバース』(感想はこちら)
■外国語映画賞
『ROMA/ローマ』(メキシコ)
■長編ドキュメンタリー映画賞
『フリーソロ(原題) / Free Solo』
■短編ドキュメンタリー映画賞
『ピリオド 羽ばたく女性たち』
■短編アニメーション賞
『Bao』(感想はこちら)
■短編実写映画賞
『スキン(原題) / Skin』
■作曲賞
ルートヴィッヒ・ヨーランソン 『ブラックパンサー』(感想はこちら)
■歌曲賞
「Shallow」 『アリー/スター誕生』(感想はこちら)
■音響編集賞
『ボヘミアン・ラプソディ』
■録音賞
『ボヘミアン・ラプソディ』
■美術賞
ハンナ・ビークラー ジェイ・ハート 『ブラックパンサー』
■撮影賞
アルフォンソ・キュアロン 『ROMA/ローマ』
■メイクアップ&ヘアスタイリング賞
『バイス』
■衣裳デザイン賞
ルース・E・カーター 『ブラックパンサー』
■編集賞
ジョン・オットマン 『ボヘミアン・ラプソディ』
TwitterのTLやブログでは映画ファンの人たちがNetflixが作った『ROMA/ローマ』をやたらと褒めていてオスカーにノミネートが決まると作品賞を獲るかどうかで盛り上がっていましたが、僕はWOWOW同様Netflixとも契約していないから観られなくて、話題に乗れなくて悔しかった。
正直なところ、どこの会社が映画を作ろうとそれはこちらにとってはどーでもよくて、映画館で観られるんなら何も文句はないんです。でも映画館でやらないから抵抗を覚える(ストリーミング配信そのものにケチをつける気は毛頭ないですが)。
そんな一つの会社が独占配信してて契約してる顧客だけが観られるような作品を「映画」だと言われてもね。映画なら映画館でやってくれよ、と。
だからそういう一般の映画館の観客を無視したような作品が賞を獲ろうが獲るまいが自分には関係ないと思っている(DVDにもならないんですか?よくわかんないんだけど)。
結局、『ローマ』は外国語映画賞を受賞、アルフォンソ・キュアロン監督は監督賞と撮影賞を獲りました。
もし観られる機会があるなら観たいけど、今は観られないから作品については何も言えない状態。*1
どんなに優れていて美しい作品でも、こういう形態で発表されるものが今後も増えていくならアカデミー賞自体から興味が離れそう。
今はまだ、僕は映画館で大勢の人たちと一緒に大きなスクリーンで「映画」を観たい。
『ボヘミアン・ラプソディ』が大ヒットしてあれほど盛り上がったのだって、映画館で上映されたからでしょ。自分ちで各自で観てね、という作品だったらこんなブームにはならなかったはず。
なので、これから“映画館で観る”予定の『ビール・ストリートの恋人たち』や『グリーンブック』を楽しみにしています。スパイク・リーの『ブラック・クランズマン』もできれば観たい。
『グリーンブック』で助演男優賞を獲得したマハーシャラ・アリは2年前にバリー・ジェンキンス監督の『ムーンライト』(感想はこちら)でも同賞を獲っていて、二度目の受賞。凄いですよね。賞寄りの映画の人かと思えば、僕は観ていないけど『アリータ:バトル・エンジェル』みたいなSFアクション系にも出てるし、売れっ子だなぁ。
主演女優賞は僕は先日観たばかりの『女王陛下のお気に入り』のオリヴィア・コールマンだけど、あの映画では共演のエマ・ストーンもレイチェル・ワイズもそれぞれ主役級の演技と存在感で、でもその中で女王役のコールマンが選ばれたのはそれだけ彼女の演技にインパクトがあったからでしょうね。地団太踏んで駄々をこねるおばさんの迫力。ああいう顔の女性、知り合いにいますけどw
長編アニメーション賞の『スパイダーマン:スパイダーバース』は去年『ヴェノム』(感想はこちら)の本篇のあとに予告というか映画の一場面が流れていて「ぜってぇ観ねぇ」と思ったけど、オスカー獲っちゃった^_^;
まぁ、それでも多分観ないだろうし*2(トム・ホランド主演の実写版の続篇は楽しみにしてますが、アニメのスパイディには特に興味がないので)、僕は個人的には『シュガー・ラッシュ:オンライン』(感想はこちら)か『インクレディブル・ファミリー』(感想はこちら)に獲ってほしかったな。何か技術的なところを評価しての受賞なんでしょうかね。かつて『シュガー・ラッシュ』の1作目はピクサーの『メリダとおそろしの森』(感想はこちら)に賞を持ってかれてたし、つくづくオスカーに縁がないなぁ。あんなに面白かったのに。
さて、お祭りが終わって(僕は観てませんが)、作品賞の『グリーンブック』はまさに最良のタイミングで公開されるし、今年は大作映画も続々と控えているから、これからもまだまだ僕の映画館通いは続くのです♪
おまけ
■第39回ゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)
▽ワースト作品賞
『ホームズ&ワトソン(原題)』
▽ワースト男優賞
ドナルド・トランプ(本人として) 『華氏119』『Death of a Nation(原題)』
▽ワースト女優賞
メリッサ・マッカーシー 『パペット大騒査線 追憶の紫影(パープル・シャドー)』
▽ワースト助演男優賞
ジョン・C・ライリー 『ホームズ&ワトソン(原題)』
▽ワースト助演女優賞
ケリーアン・コンウェイ(本人として) 『華氏119』
▽ワースト・スクリーンコンボ賞
ドナルド・トランプと彼の永続的な心の狭さ 『華氏119』『Death of a Nation(原題)』
▽ワースト・リメイク/パクリ/続編賞
『ホームズ&ワトソン(原題)』
▽ワースト監督賞
イータン・コーエン 『ホームズ&ワトソン(原題)』
▽ワースト脚本賞
『フィフティ・シェイズ・フリード』
▽名誉挽回賞
メリッサ・マッカーシー