名古屋市は栄のテレピアホールで2/3(日)まで開催中の、動物写真家の岩合光昭さんが世界中を旅して猫たちを撮影する、BSプレミアムで2012年から放送されている「岩合光昭の世界ネコ歩き」の写真展第2弾。
前回の第1弾にも行っています。
僕が「ネコ歩き」をいつ頃から観始めたのかもう覚えていませんが、朝ドラのあとや午後10時からやっている番組をよく観ています。 普段は番組でヴィデオで撮られた動いている猫を観ていますが、ここに展示されているのは猫たちのほんの一瞬を切り取った写真の数々。
大股開きでくつろいでるネコ、深遠な表情のネコ、ジャンプしてるネコ…ぬいぐるみのような子猫から20歳や40歳を越えている(!)という長老まで(でもそんなに年取ってるようには見えない)いろんな国のさまざまな表情のネコたちの姿が活写されていました。
岩合さんと一緒に世界各地を旅しているような、そしてそこで氏が出会った数え切れない数の猫たちに自分も実際に会ったような錯覚。
一匹一匹にそれぞれ素敵な名前があって(名前のない猫も)、人生ならぬ「猫生」がある。
岩合さんは、これまで出会った猫たちのことを実によく覚えている。
「人間が生きている場所には必ず猫がいる」と岩合さんは言います。確かに僕の家の近所にもいる。
実をいうと僕はこれまでに猫を飼ったことがないし、それどころか撫でたり抱いたりしたことさえほとんどありません。だからとても「ネコ好き」などとは言えないのだけれど、それでも映像の中の猫たちに日々癒やされたり和まされたりしています。
いつも利用している駅の近くや家の近所で野良猫をたまに見かけるけど、近づいたら逃げてしまうので(これまで何度も逃げられて諦めた)、一瞬顔を見て「おっ」とか「よう」とか軽く挨拶するだけで通り過ぎます。
ほんの一瞬でも猫の姿を見かけたり、自分の前を猫が横切って歩いていったら幸運だと思っています。エサで釣ったりはしない。
彼らも見知らぬ人間がいきなり近づいてきたりカメラを向けてきたら迷惑でしょう。食べ物をくれるわけでもない人間の相手をしてるほど暇ではないだろうし。
番組を観ていていつも不思議でならないのが、カメラの方が寄っていかなくても猫たちが自分でどんどん岩合さんに近づいてくること。スゴいなぁ、いいなぁ、と思っていたんだけど、ああやって猫たちが気を許して岩合さんに寄ってくるまでにじっくりと時間をかけているんですね。そして猫たちの興味を惹いたり彼らをリラックスさせる方法もよくご存知なのでしょう。年季が違いますもんね。
それに、岩合さんはプロだから道端でカメラを手に猫に「イイ子だねぇ~」「ん?どした」などと話しかけたり寝っ転がって彼らとスキンシップとってても誰も不審がらないでしょうが(他にスタッフもいるでしょうし)、同じようなことを僕がその辺で猫相手に独りでやってたらヤバ過ぎるし、ヘタしたら通報される(;^_^A
だからまぁ、それはしかたないよな、と。あれは“上級者”なんだから。
岩合さんが仰っているのは、猫たちと仲良くなるにはまず猫たちと一緒に暮らしている人々と仲良くなる、ということ。海外に行くとまず現地の挨拶を覚えるのだそうです。人と打ち解ければ猫も気を許す。人間嫌いでは旅先で猫と仲良くはなれないんだよね。
なので、残念ではあるけれど、僕はとりあえず写真や映像の中の猫たちで満足していよう(実は動物に触れるのもあまり得意ではないし)。
岩合さんは落語家の立川志の輔さん主演の劇映画『ねことじいちゃん』(感想はこちら)を監督されて、それに伴って2/5(火)からは映画にちなんだ写真展も始まります。 こちらの前売り券も購入。
前売り券が本の栞みたいでカワイイ(^o^) また観にきます♪