「スター・ウォーズ」シリーズのレイア姫役でお馴染みのキャリー・フィッシャーさんが12月23日に飛行機内で心臓発作で倒れ、27日に病院で亡くなりました。享年60。
今年はR2-D2役のケニー・ベイカーさんも亡くなられて、スター・ウォーズの人気キャラクターを演じてきたかたたちの訃報が続くことに。
ハリソン・フォードとマーク・ハミル、そしてダース・ベイダー役のデヴィッド・プラウズにチューバッカ役のピーター・メイヒュー、R2-D2役のケニー・ベイカー。素顔が見えないけど、C-3PO役のアンソニー・ダニエルズ。
幼い頃から親しんできたシリーズの顔でもあった人たちとのお別れには堪らない寂しさをおぼえますが、彼らの偉業は映画の中にこれからも残ります。
“戦うヒロイン”の先駆者でもあったレイア姫。
それまでのただヒーローに助けられるだけのお姫様ではなく、彼女はリーダーシップのとれる賢い女性で自らも銃を手にとって敵と戦う。
ドキュメンタリー映画のインタヴューなどにもあるように、シリーズ一作目の『新たなる希望』の公開当時に観客の多くの女の子たちがレイアの姿に勇気と希望をもらった。
「私たちも戦えるのだ」と。
それは今、主人公を女性が務める最新シリーズによって結実した。
そしてしばしば忘れられがちだけど、キャリー・フィッシャーが演じたレイアはユーモアも持ち合わせていた。
キャリー・フィッシャー本人の明るさが、やんごとなきお姫様レイアにも反映されていた。どこか余裕があったのだ。*1
その後のアクション映画やSF映画のヒロイン像に与えた影響は大きい。
フィッシャーさんは来年公開予定の『エピソード8』の撮影はすでに終えていて、この作品で彼女が演じたレイア姫も最後の登場となる模様(※未使用映像を使って『エピソード9 スカイウォーカーの夜明け』にも出演)。
キャリー・フィッシャーといえば、ジョン・ランディス監督の『ブルース・ブラザース』の銃乱射の“謎の女”やジョー・ダンテ監督の『メイフィールドの怪人たち』でのトム・ハンクスの妻役などが印象に残っています。
女優としては「スター・ウォーズ」シリーズ以外の作品に恵まれたとはいえなかったけれど、世界で一番有名な「宇宙のプリンセス」レイア姫はこれからも多くの人々に記憶されるでしょう。
そしてキャリー・フィッシャーその人のことも。
シリーズでお馴染みのあの言葉を次世代のヒロインに残して彼女は旅立ちました。
May the Force be with you.(フォースとともにあらんことを)
どうぞやすらかに。
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*1:実際には薬物に溺れてもいたのだが。