カイル・ニューマン監督、サム・ハティントン、クリス・アークエット、ダン・フォグラー、ジェイ・バルチェル、クリステン・ベル、セス・グリーン他出演の『ファンボーイズ』。2009年作品。日本公開2010年。
『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス』公開半年前の1998年秋。末期ガンで余命3ヵ月のライナス(サム・ハティントン)に『エピソード1』を見せてやるため、友人たちはジョージ・ルーカスのいるカリフォルニアのスカイウォーカーランチに忍び込もうとする。
「スター・ウォーズ」ファンたちの最新作をめぐるドタバタを描いたコメディ。
本家からレイア姫役のキャリー・フィッシャーやランド・カルリジアン男爵役のビリー・ディー・ウィリアムズ、ダース・モール役のレイ・パークがゲスト出演。
しかもスター・ウォーズの永遠のライヴァル(?)「スター・トレック」からはジェームズ・T・カーク船長役のウィリアム・シャトナーも参加。
2009年の時点では日本での劇場公開の予定はなくて、有志の人たちが署名活動を行なっていた。
僕も当時、こんなこと書いてました。
これ観たいんスよね~。
目クソと鼻クソのケンカみたいなトレッキー(「スタートレック」のファン)とのヲタク合戦(と、多分友情)みたいなネタもツボで。やっぱりカーク船長は「みんな大人になれ」とか説教カマすんだろうか。*1
しかもエピソード4(『新たなる希望』)じゃなくて、悪名高きジャー・ジャーが初登場する『エピソード1 ファントム・メナス』ってとこがまたなんともいえずビミョーで。それレイア姫出てないし(;^_^A
俺だって『ファントム~』の公開前は何度も映画館に足運んで繰り返し予告篇観ましたよ。あんなことになるなんて夢にも思わなかったから(好きな人ゴメンナサイ)。
歌舞伎町の新宿プラザには気合い入れてコスプレしてきてる人も何人かいて(2、3作目では見かけなかった)、テーマ曲が流れ始めると館内に拍手と喚声が鳴り響いて。
幸福なひとときでした。
ダース・モールはたしかにカッコ良かった。つっ立ったまんま、へなちょこオビ=ワンに一刀両断された時は「ウソつけ!!」って思ったもの。本来ならおそらくシリーズ中最強のキャラだったはず。
果たして主人公は無事プリクエル第1弾を観られるんでしょうか。観終わったあと「そんなバカな!?」って生き延びちゃったりして。
日本公開、待ち望んでます。
結局、皆さんの努力が報われて翌年には日本でも公開されたんだけど、限定公開ということもあって僕は観られず。
でも同じ年にDVD化されて早速BSでも放映されたんで、僕はそちらで観ました。
で、どうだったかというと。
以下、2010年に書いた感想。
…ウ~ン、残念。
“「スター・ウォーズ」ファン”の一人としていわせてもらうけど(ただし旧三部作に限る)、ハッキリ言って期待はずれでした。
スター・ウォーズを観てなきゃ何のことだかわかんないネタばっか、しかもわかったからってそれほど盛り上がらない。
なんてゆーか…ヌル過ぎ。
バカ映画としても青春映画としても中途半端。
主人公たちと敵対するスタトレ・ファンはほんとにただのキモヲタでしかなくて、期待してた反目し合ってた者たち同士の抱腹絶倒な笑いと友情なんてものはビタ一文なかった。
何よりW・シャトナーのあの扱いはねぇよ!
なんか思いつきだけで書いたようなシナリオなんだよな。
同じ内輪ネタでも、これだったらまだ短篇パロディ『恋におちたジョージ・ルーカス』の方が単純に面白かった。
『恋におちたジョージ・ルーカス』(1999) 監督:ジョー・ナスバウム 主演:ティモシー・ダウリング
www.youtube.comほぼ自主映画の『恋におちたジョージ・ルーカス』に対して、『ファンボーイズ』には「スター・ウォーズ」ファンの大先輩、ケヴィン・スミスも特別出演してるしレイア姫やダース・モールまで登場するのに実にもったいない。
バカ映画『ハングオーバー!』*2がどれだけ面白くてよく出来てる映画かあらためてわかった。
唯一、ついにエピソード1を映画館で観ることになったファンボーイズの最後の一言「もしも駄作だったらどうする?」にはニヤリとさせられたけどね。
以上、2010年のTVでの視聴後に書いた感想でした。
ボロクソですね^_^;
あれ以来観ていないんで、どんな内容だったのかもう覚えていないんですが。
ヒロインは『アナと雪の女王』(感想はこちら)のアナ役のクリステン・ベルだったのね。
あの当時はさらに新しいシリーズが作られるなんて、まだ誰も想像してなかっただろうな。
最新作『フォースの覚醒』でも現実に似たようなことがあって、こちらはスカイウォーカーランチに忍び込んだんじゃなくて監督のJ・J・エイブラムスや関係者が協力して、余命わずかのファンに完成前の映画を見せてあげてました。
その人はまもなく亡くなったそうだけど、最後に願いが叶ってよかったですね。
「死ぬ前にスター・ウォーズの最新作を観たい」という願いは、ファンなら理解できるでしょう。
あいにくこの『ファンボーイズ』は僕は気に入らなかったようだけど(よく覚えていない…^_^;)、でもスター・ウォーズを愛する人々にまつわる物語って、同じ立場の人間なら思わず興味をそそられてしまいますね。
彼らほど狂ってないにしても、SWに熱狂する気持ちはよくわかる。好きなんだもんな。
今回も世界中でSWファンたちの狂想曲が繰り広げられているんでしょうか。
※レイア姫役のキャリー・フィッシャーさんのご冥福をお祈りいたします。16.12.27
関連記事
追悼 キャリー・フィッシャーさん
『スターウォーズ エピソード4 新たなる希望』
『スターウォーズ エピソード5 帝国の逆襲』
『スターウォーズ エピソード6 ジェダイの復讐(帰還)』
『ピープルvsジョージ・ルーカス』
ストームトルーパーの叫び
スター・ウォーズ エピソード1~3についての雑な感想
『スター・ウォーズ エピソード7 フォースの覚醒』を観る前に
『スター・ウォーズ エピソード7 フォースの覚醒』
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
『スター・ウォーズ エピソード8 最後のジェダイ』
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』
『スター・ウォーズ エピソード9 スカイウォーカーの夜明け』
年明け初4DXスター・ウォーズ
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2001/11/07
- メディア: DVD