※以下は、2009年に書いた感想に一部加筆したものです。
宮崎あおいが車の中で「やーめーてぇよぅ(ノд<。)゜。」と泣いてる予告篇観て、カワイイなぁと思ったので。
2008年は「篤姫」ずっと観てたけど、彼女の主演映画をちゃんと観るのは実のところこれが初めてだったりする。
クドカン監督の『真夜中の弥次さん喜多さん』は、小池栄子の怪演と中村七之助の死にそうな顔が時々「草なぎ君」*1に見えたことぐらいしか記憶にない(トリップ感満載だったよーな)けど、さて今回はどんなもんだろうと。
学生時代、自称パンク好きの先輩がいて、チェーンちゃらつかせてしょっちゅう上半身裸になっていた。カセットテープでいろんなパンクバンドの曲聴かせてもらったりしたけどその良さがさっぱりわからず(いまだにわからない)、よーするに叫んだり跳んだり暴れたりしてる体力があり余った人々、と理解した。
どうやらその認識は間違ってはいなかったよーで。
真剣になるべき時にこそお姉ちゃんの太もも見ているジミーさん(田口トモロヲ)の姿にそのスピリットを感じたりなんかして。「反骨精神」とかいう以前に、基本何も考えてない(そーいえば、特殊翻訳家の柳下毅一郎さんがこの映画に「パンクなめんな」とキレてたっけ)。
歳食おうが体の自由がきかなかろうが、元気があればなんでもできる、ってことか。
これまでも『デトロイト・メタル・シティ』『GSワンダーランド』と、普段まったく音楽聴かないのにバンドを扱った映画を観てきたけど、ジャンルとか音楽性云々よりも結局どれもそこに集う人間たちの面白さに尽きるような気がしている。集団活動の面倒臭さも含めて。
勢いにまかせた爆笑の連打を期待して観に行ったんで、そういう意味では予想以上にまっとうな“中年青春映画”になってて意外だったんだけど、田辺誠一が演じる沖縄出身のカリスマ・アーティストの一挙手一投足には笑いました。あとほんと「チ○コ」「おっぱい」大好きだよなぁ、男子って。
劇中の宮崎あおいと同様、やはり今も「音楽」としてのパンクの良さはわからない。“無菌”な「さくららら〜♪」の歌を聴いたユースケ・サンタマリアが「つまらんっ」とCDを窓から投げ捨てる気持ちは、まぁわかるが(しかしこの人がゲイであるという設定に一体どんな必然性があるのかはまるっきりわからない)。
「ロックは生きざま」。う〜む、わかるようなわからないよーな。とりあえずほんとに「ノー・フューチャー!!」にならないように生き延びないと…(;^_^A
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