映★画太郎の MOVIE CRADLE 2

もう一つのブログとともに主に映画の感想を書いています。

『ローラーガールズ・ダイアリー』


ドリュー・バリモア監督、エレン・ペイジ主演『ローラーガールズ・ダイアリー』。2009年作品。日本公開2010年。

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ひとりの少女の旅立ちまでの物語。

田舎町でバイトしたり母親の希望にしたがって美少女コンテストに出たりしている女子高生のブリスは、ひょんなことから“ローラーゲーム”のチームに入ることになり“ベイブ・ルースレス(非情)”というニック・ネームで活躍する。バンドマンの恋人もできて順風満帆に思えたが、やがてトラブルが矢継ぎ早にやってくる。


E.T.』『チャーリーズ・エンジェル』などの女優ドリュー・バリモアの初監督作品。

エレン・ペイジは『X-MEN 3』で初めて知ったんだけど、主演作品をちゃんと観たことがなくて『JUNO/ジュノ』も未見。

で、ようやくDVDで観ることができました。

ブリスの母親役は顔がどんどんジュディ・デンチ化してきているマーシャ・ゲイ・ハーデン(彼女の憮然とした表情にはどうしても笑ってしまう)、父親役は『ホーム・アローン』で酷い目に遭っていた二人組の泥棒の背が高い方のダニエル・スターン。チームメイトに『デス・プルーフ』でカースタントをやっていたゾーイ・ベル、そしてドリュー・バリモアも参加、ライヴァルチームの“アイアン・メイヴィン”役にジュリエット・ルイス

以下、ネタバレあり。


初監督作ながら予想以上に手堅い作りで安心して観られました。

エレン・ペイジはよく見るとちょっとチンパン入った“ひょっとこ顔”なんだけど、隣の家に住んでそうな(住んでるわけないが)普通っぽさが魅力。

最初は眼鏡っ娘として出てくるんだけど、その地味ガールぶりにまったく嫌味がない。

で、彼氏ができると眼鏡をしなくなる。これもお約束。

下着姿の水泳がエロかわいい。


ローラーゲームという競技(正式名称はローラーダービー)については、かつて東京ボンバーズというチームがあって日本でもその試合がTVで放送されてたことぐらいしか知らなかった。

映画の中でルールを説明してくれるんだけど、頭悪いんでよくわかりませんでした(^▽^;)

なんかトラックを回って相手チームを追い抜いて何周かすると得点、みたいな感じ。

その間に敵チームの選手にタックルしたり転ばし合ったり、けっこうハード。

トラックの格闘技、といった感じで男前なおねえさんたちがバトルを繰り広げる。

これまたお約束のエレン・ペイジ VS. ジュリエット・ルイスキャットファイトもあったりして。いつでも元気だなぁ、おねえさんたちは。

ドリュー姐さんもいつものように吼えてるし。

それにしても、ジュリエット・ルイスって顔がどんどんおっかなくなってきてるんだけど(;^_^A

彼女は現在劇場公開中の『HICK ルリ13歳の旅』(感想はこちら)ではクロエ・グレース・モレッツの母親(!)を演じている。

かつて『ケープ・フィアー』でデ・ニーロに誘惑されたり『ナチュラル・ボーン・キラーズ』でウディ・ハレルソンと暴れてた少女が、もう13歳の女の子のおかん役かい^_^;


でも彼女がブリスにいう「ここまでくるのに本当に努力した」という言葉には重みがある。だからあんたみたいな小娘には絶対負けない、という凄味。

エレン・ペイジが演じるブリスは俊足を生かして相手チームの選手たちをゴボウ抜きしていく。

小柄なエレン・ペイジの動きにはキレがあって背が高いほかの選手たちにも負けていない。

転んだ選手たちをペイジ本人がジャンプでよけたりトラックの手すりに激しくぶつかるカットもあったりして、かなり練習したんだろうなぁ、と思わせる。

母親と娘の関係も興味深い。


原作はあるけど、監督で芸能一家に育ち、子役の頃からいろいろと家庭環境に問題があったドリュー・バリモア自身の経験もちょっと反映されていたりするのかな、なんて思ったりした(いや、あの人の家庭の事情はあんな生易しいもんじゃないか)。

過干渉気味の母親も、ただの悪役にしないでちゃんと血の通った人間として描いてるのがいい。

働く女性である母親の「あなたも自活すればわかるわ」という言葉の説得力。

両親に反抗して家を飛び出したのはいいが、ツアー中の彼氏に浮気の疑惑が生まれて、おまけに親友との関係もこじれる。

ローラーゲームが将来に役に立つの?」という友人の言葉。

仲間といっしょのときは勇ましいチームメイト(『宇宙人ポール』→感想はこちらブライズメイズ』→感想はこちらクリステン・ウィグ)も普段は子育てに追われる普通のママさんで、「家族と折り合うことも大切」とアドヴァイスしてくれる。

地に足が着いてる描写。

価値観はそれぞれ違ってもちゃんと会話して謝るときには謝って、互いを受け入れ合える関係。とても素敵だと思う。

ブリスにとって、もっとも尊敬できるのはやはり母親。

なぜなら、母もまた“戦士”だから。

お父さんが急に助け舟を出してピンチを脱出するくだりは若干強引な気もしなくはないけど、でも抵抗感はない。

そして試合の結果も…。


すべてがいい塩梅でそつがない。

あたたかい家族や友人、仲間たちとの理想的な関係を描きながらも、この映画は主人公を甘やかしていない。

気持ちよく観終わることができました。

エレン・ペイジには今後も注目、だな。


ということで、その後彼女が出演している『スーパー!』(感想はこちら)を観たんだけど、これが『キック・アス』をさらに残念にしたような“おっさんスーパーヒーロー物”で、エレン・ペイジはスーパーヒロインのコスチュームを着て主人公の相棒(サイドキック)ボルティーを演じていた。

おマヌケな格好で「タタァ~♪」ってポーズとったり退屈そうに体育座りしたりしてる姿がなんかすっごくカワイイ。

『ローラーガールズ〜』でもピーター・パンみたいなコスチュームで試合に臨んでたけど、コスプレが似合う人なのね。

どう見ても大作じゃないけど、冴えない中年主人公の妻役にリヴ・タイラー、悪役にケヴィン・ベーコンなど、出演者がけっこう豪華で、しかし中身は……な、けっこう苦ーい1本でした。コスプレしたエレン・ペイジはエロくて狂っていた(^▽^;)

『ジュノ』もそのうち観よっと。


エレン・ペイジのジャグリング。器用な子だなぁ。
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